Dynamic Speaker Management (DSM)

マイクロスピーカーで大音量を実現するDSM

Dynamic Speaker Management (DSM)スマートアンプは、高性能な電流/電圧(IV)検出アンプとマキシムの特許取得済みDSMアルゴリズムを組み合わせて、マイクロスピーカーからより大音量の豊かなサウンドを生み出すオーディオソリューションです。DSMの極めて効率的な小型ブーストオーディオアンプは、スマートホームIoT、ポータブル産業/医療機器、ゲーム機などのコンパクトな製品に最適です。DSMスマートアンプでは、低音応答を大幅に増強しつつ、マイクロスピーカーで音量(音圧レベル)の最大2.5倍増を実現することができます。




DSMの仕組み


DSMスマートアンプは、電流/電圧(IV)フィードバックを利用し、固定DSP機能内にマキシムの実績ある特許取得済みDSMスピーカー保護アルゴリズムを集積しています。追加のプログラミングは不要です。そのため、製品開発期間が大幅に短縮され、設計リソースのオーバーヘッドが軽減されます。特許取得済みのDSMアルゴリズムとIVフィードバックにより、DSMスマートアンプでは、マイクロスピーカーの振動幅リミットやサーマルリミットを超えずに最大限の音量と低音応答を実現することができます。この追加的な保護は、より明瞭な大音量のサウンドを生み出すとともに、業界トップクラスの低消費電力を伴います。


DSMが適合するシステムとは


マイクロスピーカーとは何でしょうか。マイクロスピーカーとは、基本的に標準的なスピーカーをさらに小型化したものです。通常、定格電力仕様が1W~2Wで、振動板の面積が1cm2~2.5cm2のものを指します。

マイクロスピーカーには、ドライバ専用に設計された小型の筐体(エンクロージャ)を備えているものと、筐体なし(ベアドライバ)のものがあります。DSMでは、前方の音波が(通常はエンクロージャにより)後方の音波から分離されている時に最大の低音増強が実現されます。マイクロスピーカーの設計にかかわらず、特許取得済みのPPR (Perceptual Power Reduction)アルゴリズムは、成分と音量レベルを動的にフィルタし、知覚可能なオーディオ忠実度の変化を伴わずに電力をさらに最大25%節約します。


DSMを実装したソリューション



「当社のマイクロスピーカーの能力を高めるMAX98390のような簡素化されたターンキーソリューションを使用することでその仕事が容易になり、最終的な目的であるお客様の満足度が大幅に高まります」。
—Michael Van Den Broek、PUI Audioシニアアプリケーションエンジニア—

DSMスマートアンプは、大部分のマイクロスピーカー設計を改良するという課題に対処します。マキシムの固定機能のデジタル信号プロセッサ(DSP)は、実装を簡素化し、直感的な使いやすいDSM Sound Studio GUIを使用して作成されるレジスタマップしか必要としません。さらに、マキシムは、手間のかかるスピーカー設計の試作プロセスを抽出、調整、評価という3つの簡単なステップに簡素化しました。従来、スピーカーの特性評価を実施するには、高価な機器と相当な専門技術が必要でした。マキシムの特許取得済みアルゴリズムは、この手間のかかる長いプロセスを不要にし、設計者がDSM Sound Studio GUIを使用してスピーカーの特性評価を迅速かつ効率的に実施することを可能にします。

DSM Sound Studioで設計の試作を完了し、最終設計のスピーカーとエンクロージャを選択したら、そのスピーカーとエンクロージャをマキシムに送り、最終的な高精度レーザー特性評価を受けてください。