チュートリアル 4373

OneWireViewerおよびiButtonクイックスタートガイド

筆者: C. Michael Haight

要約: このアプリケーションノートはクイックスタートガイドです。パーソナルコンピュータとMicrosoft® Windows®を使用してiButton®の評価を行うために、ハードウェアとソフトウェアを迅速にセットアップする手順を列挙します。このガイドでは、必要なすべてのハードウェアを特定して、ハードウェアの接続およびOneWireViewerデモプログラムを含むソフトウェアのインストール方法をステップバイステップで説明します。

はじめに

マキシムのiButton製品は、パーソナルコンピュータ(PC)がiButtonデバイスに対する読み書きを容易に行うことができるように設計されています。OneWireViewerは、USBポートを備えたWindowsベースのPCでユーザがiButtonの読み書きを容易に行うことができる便利なデモソフトウェアプログラムです(EPROMベースのiButtonに書込みを行う場合の制限について「開始手順」のセクションで解説します)。使用するPCはSun® MicrosystemsのJava®プログラムにも対応している必要があります。

OneWireViewerは、PCとアダプタとの通信を可能にする追加のソフトウェアドライバを必要とします。OneWireViewerと必要な1-Wire®ドライバの両方が1つのパッケージにバンドルされており、無償でダウンロード可能です。

OneWireViewerと1-Wireドライバは、Windows XP® (SP2以降)、Windows Vista®、Windows 7、およびMicrosoftのサーバオペレーティングシステムであるWindows 2008で動作します。このアプリケーションノートでは、Windows VistaまたはWindows XPオペレーティングシステムを使用するPCについて、詳細なインストール方法を示します。

開始手順

iButtonと通信を行うためには、図1に示すすべてのアイテムが必要です。

図1. 必要なセットアップの構成要素
図1. 必要なセットアップの構成要素

Maxim®は、アダプタ、リーダ、および評価用のiButtonを含んだ2種類のiButtonキットを提供しています。
  • DS1921K#-iButton温度ロガースタータキット
  • DS9092K#-iButtonスタータキット
これらのキットには、iButtonの評価に必要なすべての構成要素が含まれています。しかし、最終アプリケーションが実働時の数量を必要とする場合には、個別の型番によってアダプタとリーダ/プローブを単独で購入することができます。DS9490R#アダプタはPCのUSBポートに装着します。ほとんどのユーザの場合は、スタータキットに付属するアダプタとリーダ/プローブで、評価と最終的な使用の両方に対応することができます。USBではなくシリアルポートインタフェースを必要とするアプリケーション向けに、マキシムでは他のアダプタも単独で販売しています。他の利用可能なアダプタについては、Adaptersのページをご覧ください(英文のみ)。

重要な注意事項:EPROMベースのiButton (DS1982DS1985、またはDS1986)のプログラミングを行う場合は、シリアルポートアダプタDS9097U-E25を外部12V電源で使用する必要があります。このアダプタは25ピンのシリアルコネクタを備えており、ほとんどのPCでは使用に当たって9ピンから25ピンへのシリアル変換器が必要になります。USBアダプタでは、これらのEPROMデバイスの読取りを行うことはできますが、プログラミングを行うことはできません。

リーダ/プローブは、アダプタに接続するためのRJ-11モジュラコネクタを備えています。ほとんどのユーザの場合、DS1402D-DR8#のネットワークケーブルが評価用途に役立ちます。マキシムでは代わりに使用可能な他のバージョンもこちらで提供しています(英文のみ)。

すべてのiButtonデバイスは、1-Wireプロトコルを使用して通信を行います。プリント基板の設計を行う設計者の場合には、iButtonのフォームファクタよりもプラスチックパッケージに封止された1-Wireデバイスの方が適する可能性があります。1-Wireプラスチックパッケージデバイスの評価を行う場合は、DS9090Kの1-Wireデバイス評価(EV)キットを使用してください。

ステップ1. Javaのインストール

多くのPCは、出荷時にJavaソフトウェアがインストールされています。OneWireViewerはJava (Version 5、Update 8以降)を必要とします。Javaがインストールされているか、またはどのバージョンがインストールされているかについては、Javaのウェブサイトで調べることができます。適切なリンクをクリックして、バージョンの自動検出と確認を行ってください。バージョンが古い場合は、リンクを辿って最新バージョンのダウンロードとインストールを行ってください。

64ビットバージョンのMicrosoft Windowsオペレーティングシステムを使用している場合は、Javaをダウンロードする前に必ず64ビットバージョンのInternet Explorer® (IE)でJavaのウェブサイトにアクセスしてください。このステップを踏まないと、64ビットのOneWireViewerと互換性のないバージョンのJavaをダウンロード/インストールしてしまうことがあります。以下の図2にあるようにIEの32ビットと64ビットの両バージョンが64ビットのMicrosoftオペレーティングシステムで利用することができます。コンピュータで64ビットIEを見つけるためには、Microsoftの「スタート」ボタンをクリックして、次に「すべてのプログラム」を選ぶと、IEのアイコンが表示されます。図2にあるようにIEを選び起ち上げ、http://java.comにアクセスしてください。

図2. 64ビットWindowsでJavaをダウンロードするための64ビットバージョンのInternet Explorer (IE)の選択
図2. 64ビットWindowsでJavaをダウンロードするための64ビットバージョンのInternet Explorer (IE)の選択

ステップ2. バンドル化されたOneWireViewerと1-Wireドライバのダウンロード

注:まだDS9490R# USBアダプタをPCに装着しないでください。装着はステップ4まで行うべきではなく、ステップ4より前に行うと通常はインストールで問題が発生する原因になります。

バンドル化されたOneWireViewerと1-Wireドライバをこちらからダウンロードしてください(英文のみ)。これらのページには、使用しているオペレーティングシステム向けの正しいファイルを選択することができるプルダウンメニューが用意されています。Microsoftのオペレーティングシステムには32ビット版と64ビット版があります。どちらのバージョンを使用しているか不明な場合のために、正しいバージョンを自動検出するアプレットへのリンクがダウンロードページ上に設けられています。この自動検出アプレットを実行するには、「Is my computer running a 32-bit or 64-bit operating system?」というテキストのハイパーリンクをクリックしてください。

ステップ3. バンドル化されたOneWireViewerと1-Wireドライバのインストール

「Download」ボタンをクリックしたあと、「このファイルを実行または保存しますか?」という質問のウィンドウで、「実行(R)」をクリックしてください。図3をご覧ください。

図3. ダウンロードウィンドウ
図3. ダウンロードウィンドウ

「実行(R)」をクリックしたあとで、図4のウィンドウが表示されます。このソフトウェアを実行する場合は、「実行する(R)」をクリックしてください。

図4. インストールソフトウェア実行のウィンドウ
図4. インストールソフトウェア実行のウィンドウ

そのあとで、1-WireドライバとOneWireViewerソフトウェアを使用する場合は、ライセンス契約への同意を求められます。ライセンス契約に同意したあとで、インストールの進捗を示すもう1つのウィンドウが表示されます。インストールの完了後、最後のウィンドウに「Finish」ボタンが表示され、それをクリックするとインストールが完了します。この時点で、例えばシリアルまたはパラレルポートアダプタなど、USBアダプタ以外に1-Wireアダプタを使用している場合、次をスキップしてステップ5に進んでください。パラレルポートアダプタを使用している場合は、続ける前に再起動する必要があります。

ステップ4. USBのインストール完了

ここで図5に示すようにDS9490R# USBアダプタをPCに装着します。Microsoftの新しいハードウェアウィザードの指示に従って、インストールのプラグアンドプレイ部分を完了してください。

図5. PCへのUSBアダプタの装着
図5. PCへのUSBアダプタの装着

インストールのこの段階では、1-WireドライバがUSBポート経由で通信を行うことを可能にする、WinUSBという名前のMicrosoft製のドライバを使用します。USBアダプタの装着によってMicrosoftのプラグアンドプレイイベントが発生して、WinUSBが適切に1-Wireドライバにリンクされます。注意:ステップ3の完了以前にUSBアダプタの装着を試みた場合、プラグアンドプレイ動作によるWinUSBと1-Wireドライバのリンクが正しく行われません。

Windows Vistaでは、プラグアンドプレイのインストールウィンドウ(図6および7)が表示されます(Windows XPでのインストールについては、図89をご覧ください)。

図6. Windows 7とWindows Vistaでのプラグアンドプレイのインストールウィンドウ
図6. Windows 7とWindows Vistaでのプラグアンドプレイのインストールウィンドウ

図7. Windows 7とWindows Vistaでのプラグアンドプレイのインストール完了
図7. Windows 7とWindows Vistaでのプラグアンドプレイのインストール完了

図8. Windows XPでのプラグアンドプレイのインストールウィンドウ
図8. Windows XPでのプラグアンドプレイのインストールウィンドウ

図9. Windows XPでのプラグアンドプレイのインストール完了
図9. Windows XPでのプラグアンドプレイのインストール完了

ステップ5. OneWireViewerプログラムの起動

以下の手順に従って、Windows 7、Windows Vista、またはWindows XPからOneWireViewerを起動してください。
  • Windowsの「スタート」ボタンをクリックしてください(通常は画面の左下に位置しています)。
  • 「すべてのプログラム」を選択してください。
  • 「1-Wire Drivers x86」フォルダをクリックしてください。
  • OneWireViewer.exeをクリックしてください。

ステップ6. iButtonとリーダの接続

次に、iButtonをリーダのBlue Dotの1つに装着して(図10)、リーダをアダプタに接続してください(図11)。1-Wire通信プロトコルでは、ネットワーク上の複数のデバイスに対する読取りを同時に行うことができます。したがって、iButtonが2つある場合は、リーダの両方のBlue Dotに装着することができます。それぞれのiButtonをBlue Dotに装着したとき、OneWireViewerのウィンドウ内に64ビットの固有IDが表示されます。

図10. 所定の場所に装着することによって、iButtonをリーダに接続してください。
図10. 所定の場所に装着することによって、iButtonをリーダに接続してください。

図11. リーダをアダプタに接続してください。
図11. リーダをアダプタに接続してください。

ステップ7. OneWireViewerの実行

OneWireViewerは、HygrochronおよびThermochron®の温度ロガー、メモリiButton、および単純なID用iButtonを含む、すべてのバージョンのiButtonと通信を行うことができます。各iButtonのタイプがそれぞれ異なる目的に使用されるため、個々のアプリケーションに対するOneWireViewerの使用法の詳細については、アプリケーションノート3358 「OneWireViewerユーザガイド」をご覧ください。

OneWireViewerプログラムはオープンソースであり、ソフトウェア開発者はこれを基盤として独自のアプリケーションを開発することができます。オープンソースのコード例については、Software Development Kitsのページをご覧ください(英文のみ)。

さらに、マキシムの多数のパートナーが特定のiButtonアプリケーション専用のソフトウェアを開発しています。iButtonのソフトウェアおよびシステムソリューションを提供しているパートナーを検索するには、Solutions Searchデータベースをご覧ください(英文のみ)。

問題の解決

OneWireViewerを動作させる上で問題に遭遇した場合は、当社のTech Supportフォームを使用してサポート要求を送付してください。1営業日以内にアプリケーションエンジニアが問題への対応を行います。

次のステップ
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