アプリケーションノート 530

MAX2310のVCOタンク設計


要約: このアプリケーションノートは、汎用的なIF周波数である85MHz、190MHz、および210MHz用のさまざまな電圧制御発振器(VCO)の設計について説明しています。この設計により、最適な結果を得るために必要な繰り返し回数を低減することができます。解析は、簡単なスプレッドシートプログラムを用いて実行できます。

追加情報

はじめに

このアプリケーションノートは、汎用的なIF周波数である85MHz、190MHz、及び210MHz用のさまざまな電圧制御発振器(VCO)の設計について説明しています。この設計により、最適な結果を得るために必要な繰り返し回数を低減することができます。解析は、簡単なスプレッドシートプログラムを用いて実行できます。

VCOの設計

図2は、MAX2310 IF VCO用の差動タンク回路を示しています。解析目的のため、タンク回路は、簡略化した等価モデルに低減する必要があります。図1は、基本的なVCOモデルを図示しています。発振器の周波数の特性は、次の「式1」によって表されます。
式1

fosc = 発振の周波数
L = タンク回路内のコイルのインダクタンス
Cint = MAX2310タンクポートの内部容量
Ct = タンク回路の総等価容量

図1. 基本VCOモデル
図1. 基本VCOモデル

Rn = MAX2310タンクポートの等価負抵抗
Cint = MAX2310タンクポートの内部容量
Ct = タンク回路の総等価容量
L = タンク回路内のコイルのインダクタンス

図2. MAX2310のタンク回路
図2. MAX2310のタンク回路

インダクタLは、タンクの総等価容量と発振器の内部容量(Ct+Cint)で共振します(図1を参照)。Ccoupは、DCブロックを提供し、バラクタダイオードの可変容量をタンク回路に結合します。Ccentは、タンクの中心発振周波数を公称値に合わせるために使用します。これは必須ではありませんが、インダクタ値の間で共振を微妙に同調できるようにすることで自由度が増します。抵抗器(R)は、同調電圧ライン(VTUNE)を介してバラクタダイオードに逆バイアス電圧を提供します。その値には、負荷タンクQに影響しない程度に大きな値、ただし4kTBRノイズを無視できる程度に小さな値を選択しなければなりません。抵抗器のノイズ電圧はKVCOによって変調されて位相ノイズを生み出します。容量Cvは、タンク内の変動同調成分です。バラクタダイオードの容量(Cv)は、逆バイアス電圧の関数になります(バラクタのモデルについては付録Aを参照)。VTUNEは、位相ロックループ(PLL)からの同調電圧です。

図3は、集合Cstray VCOモデルを示しています。寄生容量と寄生インダクタンスは、あらゆるRF回路に付きまといます。発振の周波数を予測するためには、寄生成分を考慮に入れる必要があります。図3の回路では、寄生成分をCstrayという1つのコンデンサにまとめて扱っています。発振の周波数の特性は、次の「式2」によって表すことができます。

式2

L = タンク回路内のコイルのインダクタンス
Cint = MAX2310タンクポートの内部容量
Ccent = 中心発振周波数を合わせるために使用するタンクコンデンサ
Cstray = 集合浮遊容量
Ccoup = バラクタをタンクに結合するのに使用するタンクコンデンサ
Cv = バラクタダイオードの有効変動容量(直列インダクタンスを含む)
Cvp = バラクタパッドの容量

図3. 集合Cstrayモデル
図3. 集合Cstrayモデル

図4は、詳細VCOモデルを表しています。これは、パッドの容量を考慮に入れていますが、簡単にするため、直列インダクタンスの影響は取り込んでいません。Cstrayは、次のように定義されます。

式3

CL = インダクタの容量
CLP = インダクタパッドの容量
CDIFF = 並列トレースによって生じる容量

図4. 詳細VCOモデル
図4. 詳細VCOモデル

Rn = MAX2310タンクポートの等価負抵抗
Cint = MAX2310タンクポートの内部容量
LT = インダクタタンク回路への直列トレースのインダクタンス
CDIFF = 並列トレースによって生じる容量
L = タンク回路内のコイルのインダクタンス
CL = インダクタの容量
CLP = インダクタパッドの容量
Ccent = 中心発振周波数を合わせるために使用するタンクコンデンサ
Ccoup = バラクタをタンクに結合するのに使用するタンクコンデンサ
Cvar = バラクタダイオードの変動容量
CVP = バラクタパッドの容量
LS = バラクタの直列インダクタンス
R = バラクタの逆バイアス抵抗器の抵抗値

解析を簡単にするため、この設計ではインダクタンスLTを無視しています。LTの影響は、周波数が高くなるほど顕著になります。LTによる周波数の偏移を以下のスプレッドシートを用いて数学的にモデル化するため、これに合わせてCDIFFの値を増やすことができます。不要な直列共振を防止するため、できるだけインダクタンスLTを小さくします。これは、トレースを短くすることで達成できます。

同調利得

閉ループ位相ノイズを最適なものにするためには、同調利得(KVCO)を最小化する必要があります。ループフィルタ内の抵抗器は、抵抗器「R」 (図2)とともに、広帯域のノイズを生成します。広帯域の熱雑音()は、KVCOによってVCOを変調します。KVCOは、MHz/V単位で測定します。KVCOを最小化するには2つの方法があります。1つ目は、VCOが同調しなければならない周波数範囲を最小化することです。2つ目は、利用可能な同調電圧を最大化することです。VCOが同調しなければならない周波数範囲を最小化するには、後で示すように、許容誤差の厳しい部品を使用する必要があります。同調電圧を最大化するには、適合範囲の広いチャージポンプが必要となります。これは通常、大きなVCCを使用することで達成できます。MAX2310の適合範囲は、0.5V~VCC−0.5Vです。バッテリ駆動アプリケーションでの適合範囲は通常、バッテリ電圧またはレギュレータによって決まります。

トリミング不要設計のための基本概念

実際の部品を用いたVCO設計の製造可能性については、誤差バジェット解析が必要となります。一定の周波数(fosc)で発振するVCOを設計するには、部品の許容誤差を考慮しなければなりません。VCOの中で、これらの部品の許容誤差が影響する同調利得(KVCO)を設計しておく必要があります。部品の許容誤差を厳しくするほど、同調利得は小さくなり、閉ループ位相ノイズが低減します。最悪のケースの誤差バジェットを考慮した設計では、次の3つのVCOモデルを調べることになります。
  1. 最大値の部品(式5)
  2. 公称タンク。すべてが理想的な部品(式2)
  3. 最小値の部品(式4)
3つのVCOモデルはすべて、所望の公称周波数に対応できる必要があります。図5は、製造可能な設計ソリューションの実現に向けた3つの設計の取り組み方法を示しています。式1と図5を見ればわかるように、最小値の部品によって発振周波数は高い方に移動し、最大値の部品により発振周波数は低い方に移動します。

図5. 最悪のケースと公称タンクでの中心合わせ
図5. 最悪のケースと公称タンクでの中心合わせ

閉ループ位相ノイズが最適となるようなタンクを設計するためには、最小の同調範囲を使用する必要があります。したがって、中心周波数が常に重なり合うような公称タンクを設計してデバイスの許容誤差に対処する必要があります。最悪ケースの高同調タンクと最悪ケースの低同調タンクでも、所望の発振周波数の各端部には同調できる必要があります。式2に部品の許容誤差分の修正を加えることで、最悪ケースの高同調タンク(式4)と最悪ケースの低同調タンク(式5)を生成することができます。

式4

式5

TL = インダクタ(L)の許容誤差%
TCINT = コンデンサ(CINT)の許容誤差%
TCcent = コンデンサ(CCENT)の許容誤差%
TCcoup = コンデンサ(CCOUP)の許容誤差%
TCv = バラクタ容量(CV)の許容誤差%

式4と式5では、浮遊容量には誤差はないものと想定しています。

一般設計手順

ステップ1

パッド容量とその他の浮遊容量を推定または測定します。MAX2310 Rev C EVキットの浮遊容量をBoonton Model 72BDの容量メータで測定しました。結果は、CLP = 1.13pF、CVP = 0.82pF、CDIFF = 0.036pFです。

ステップ2

容量Cintの値を求めます。これは、MAX2310/MAX2312/MAX2314/MAX2316データシートの5ページに記載されています。標準動作特性の「タンクポート1/S11対周波数」に、標準的ないくつかのLO周波数に対する等価並列RC値が示されています。付録Bでは、ハイバンドとローバンドのタンクポートについての、Cint対周波数の表を示します。LO周波数はIF周波数の2倍であることに留意してください。

IF周波数が210MHzの場合(ハイバンドタンク)、LOは420MHzで動作します。付録Bの表5から、Cint = 0.959pFが得られます。

ステップ3

インダクタを選択します。最初は相乗平均を使用することをお勧めします。このステップは、繰り返しプロセスになります。

式6

この式は、LがnHでCがpF (1x10-9 x 1x10-12 = 1x10-21)であるものと想定しています。fosc = 420MHzの場合にL = 11.98nHとなります。これは、総タンク容量がC = 11.98pFであることを示しています。インダクタの最初の適切な選択としては、たとえば、12nH Coilcraft 0805CS-12NXGBC (許容誤差2%)があります。

ステップサイズが限定されたインダクタを選択するときには、次の公式6.1が役立ちます。絶対積LCが、固定発振周波数foscに対して一定でなければなりません。

式6.1

fosc = 420MHzの場合にLC = 143.5となります。表3のスプレッドシートによる試行錯誤のプロセスにより、18nH (2%)のインダクタ値が得られ、総タンク容量は7.9221pFとなります。図8のタンクに関するLC積は142.59となり、所望のLC積(143.5)に十分近い結果が得られています。これは、手元に用意しておくと役立ちます。最適な位相ノイズを確保するには、Coilcraft 0805CSシリーズのような高Qインダクタを選択してください。許容誤差とQをある程度制御できるのであれば、別の方法として、マイクロストリップのインダクタを使用することもできます。

ステップ4

PLLの適合範囲を求めます。これは、VCO同調電圧(VTUNE)が機能する設計範囲です。MAX2310の場合、適合範囲は、0.5V~Vcc−0.5Vになります。Vcc = 2.7Vの場合、適合範囲は、0.5~2.2Vになります。チャージポンプ出力により、この限界が設定されます。タンク上の電圧振幅は1Vp-pで、中心値は1.6VDCになります。Ccoupの値が大きな場合でも、バラクタダイオードには順バイアスはかかりません。この状態は回避する必要があります。ダイオードがタンクピン上のAC信号を整流すると、望ましくないスプリアス応答や閉ループPLLのロックの消失が生じるからです。

ステップ5

バラクタを選択します。指定した適合範囲で良好な許容誤差を示すバラクタを探してください。直列抵抗の値は小さくします。性能指数については、バラクタの自己共振周波数が所望の動作ポイントを上回ることを確認してください。電圧適合範囲におけるCV(2.5V)/CV(0.5V)比を調べてください。大きなカップリングコンデンサCcoupを選択した場合には、式2を使用して最大同調範囲を算出できます。コンデンサCcoupの値を小さくすれば、この周波数同調の有効範囲が低減されます。バラクタを選択するとき、所定の適合範囲の中間点と端点で、指定の許容誤差であることが必要です。リニア同調応答については、Alpha SMV1763-079などの超階段バラクタを選択してください。総タンク容量の値を取り出して、これをバラクタのCjo用に使用してください。Ccoupによってタンクに結合される有効容量が低減されることを思い出してください。

ステップ6

Ccoupの値を選択します。Ccoupの値を大きくすると、タンク内のバラクタを追加で結合することにより同調範囲は増大しますが、その犠牲としてタンクの負荷Qは低減されることになります。また、Ccoupの値を小さくすると、結合したバラクタの有効Qとタンクの負荷Qは増大しますが、同調範囲は低減されます。一般的にこの値は、所望の同調範囲が得られる範囲内で、できるだけ小さな値を選択します。値の小さなCcoupを選ぶもう1つの利点は、バラクタダイオードの両端の電圧振幅が低減されることです。これは、バラクタの順バイアスを防止するのに役立ちます。

ステップ7

Ccentの値を選択します。これは通常、許容誤差を考慮して、約2pF以上になります。Ccentを使用してVCOの中心公称周波数を合わせます。

ステップ8

スプレッドシートを用いて繰り返します。

IF周波数が85MHz、190MHz、及び210MHzの場合のMAX2310 VCOのタンク設計

次のスプレッドシートは、MAX2310の標準的ないくつかのIF周波数に対する設計を示しています。LOは、所望のIF周波数の2倍で発振することに留意してください。

図6. 85MHzのローバンドIFのタンク回路図
図6. 85MHzのローバンドIFのタンク回路図

表1. 85MHzのローバンドIFのタンク設計

薄いグレーは、計算値を示す

濃いグレーは、ユーザの入力を示す

MAX2310 Low-Band Tank Design and Tuning Range
Total Tank Capacitance vs. V tune
V tune Total C Ct
(Nominal)
Ct
(Low)
Ct
(High)
0.5V Ct high 14.1766pF 13.3590pF 14.9459pF
1.375V Ct mid 12.8267pF 11.7445pF 13.7620pF
2.2V Ct low 11.4646pF 10.3049pF 12.4534pF
Tank Components
Tolerance
C coup
18pF
0.9pF
5%
C cent
5.6pF
0.1pF
2%
C stray
0.70pF
L
68nH
2.00%
C int
0.902pF
10.00%
Parasitics and Pads (C stray)
Due to Q
C L
0.1pF
Ind. pad
C Lp
1.13pF
Due to ||
C diff
0.036pF
Var. pad
C vp
0.82pF
Varactor Specs
Alpha SMV1255-003
Cjo
82pF
Varactor Tolerance
Vj
17V
0.5V
19.00%
M
14
1.5V
29.00%
Cp
0pF
2.5V
35.00%
Rs
1ohm
Reactance
Ls
1.7nH
X Ls
1.82
Freq
170.00MHz
Nominal Varactor
X c
Net Cap
Cv high
54.64697pF
-17.1319
61.12581pF
Cv mid
27.60043pF
-33.92
29.16154pF
Cv low
14.92387pF
-62.7321
15.36874pF
Negative Tol Varactor (Low Capacitance)
Cv high
44.26404pF
-21.1505
48.42117pF
Cv mid
19.59631pF
-47.7746
20.37056pF
Cv low
9.700518pF
-96.5109
9.886531pF
Positive Tol Varactor (High Capacitance)
Cv high
65.02989pF
-14.3965
74.41601pF
Cv mid
35.60456pF
-26.2945
38.24572pF
Cv low
20.14723pF
-46.4682
20.96654pF
Nominal LO
(Nom) Range
Low Tol IF
(High) Range
Nominal IF
(Nom) Range
High Tol IF
(Low) Range
F low
162.10MHz
84.34MHz
81.05MHz
78.16MHz
F mid
170.42MHz
89.95MHz
85.21MHz
81.45MHz
F high
180.25MHz
96.03MHz
90.13MHz
85.62MHz
BW
18.16MHz
11.69MHz
9.08MHz
7.46MHz
% BW
10.65%
12.99%
10.65%
9.16%
Nominal IF Frequency
85.00MHz
Design Constraints
Condition for bold number
<IF
=IF
> IF
Delta
0.66
-0.21
0.62
Test
pass
pass
pass
Raise or lower cent freq by
-0.21
MHz
Inc or dec BW
-1.28
MHz
Cent adj for min BW
84.98
MHz
K vco
10.68MHz/V

図7. 190MHzのハイバンドIFのタンク回路図
図7. 190MHzのハイバンドIFのタンク回路図

表2. 190MHzのハイバンドIFのタンク設計
薄いグレーは、計算値を示す

濃いグレーは、ユーザの入力を示す

MAX2310 High-Band Tank Design and Tuning Range
Total Tank Capacitance vs. V tune
V tune
Total C Ct
(Nominal)
Ct
(Low)
Ct
(High)
0.5V
Ct high 10.4968pF 10.0249pF 10.9126pF
1.375V
Ct mid 9.6292pF 8.8913pF 10.2124pF
2.2V
Ct low 8.6762pF 7.7872pF 9.3717pF
Tank Components
Tolerance
C coup
12pF
0.1pF
1%
C cent
3.4pF
0.1pF
3%
C stray
0.70pF
L
18nH
2.00%
C int
0.954pF
10.00%
Parasitics and Pads (C stray)
Due to Q
C L
0.01pF
Ind. pad
C Lp
1.13pF
Due to ||
C diff
0.036pF
Var. pad
C vp
0.82pF
Varactor Specs
Alpha SMV1255-003
Cjo
82pF
Varactor Tolerance
Vj
17V
0.5V
19.00%
M
14
1.5V
29.00%
Cp
0pF
2.5V
35.00%
Rs
1ohm
Reactance
Ls
1.7nH
X Ls
4.06
Freq
380.00MHz
Nominal Varactor
X c
Net Cap
Cv high
54.64697pF
-7.66426
116.1695pF
Cv mid
27.60043pF
-15.1747
37.67876pF
Cv low
14.92387pF
-28.0643
17.44727pF
Negative Tol Varactor (Low Capacitance)
Cv high
44.26404pF
-9.46205
77.51615pF
Cv mid
19.59631pF
-21.3728
24.19031pF
Cv low
9.700518pF
-43.1759
10.70708pF
Positive Tol Varactor (High Capacitance)
Cv high
65.02989pF
-6.44056
175.8588pF
Cv mid
35.60456pF
-11.7633
54.36221pF
Cv low
20.14723pF
-20.7884
25.03539pF
Nominal LO
(Nom) Range
Low Tol IF
(High) Range
Nominal IF
(Nom) Range
High Tol IF
(Low) Range
F low
366.15MHz
189.23MHz
183.07MHz
177.78MHz
F mid
382.29MHz
200.94MHz
191.14MHz
183.78MHz
F high
402.74MHz
214.71MHz
201.37MHz
191.84MHz
BW
36.59MHz
25.47MHz
18.29MHz
14.06MHz
% BW
9.57%
12.68%
9.57%
7.65%
Nominal IF Frequency
190MHz
Design Constraints
Condition for bold number
< IF
= IF
> IF
Delta
0.77
-1.14
1.84
Test
pass
pass
pass
Raise or lower cent freq by
-1.14
MHz
Inc or dec BW
-2.61
MHz
Cent adj for min BW
190.54
MHz
K vco
21.52MHz/V

図8. 210MHzのハイバンドIFのタンク回路図
図8. 210MHzのハイバンドIFのタンク回路図

表3. 210MHzのハイバンドIFのタンク設計

薄いグレーは、計算値を示す

濃いグレーは、ユーザの入力を示す

MAX2310 High-Band Tank Design and Tuning Range
Total Tank Capacitance vs. V tune
V tune
Total C Ct
(Nominal)
Ct
(Low)
Ct (High)
0.5V
Ct high 8.8304pF 8.1465pF 9.4877pF
1.35V
Ct mid 7.9221pF 7.0421pF 8.6970pF
2.2V
Ct low 6.9334pF 5.9607pF 7.7653pF
Tank Components
Tolerance
C coup
12pF
0.6pF
5%
C cent
1.6pF
0.1pF
6%
C stray
0.70pF
L
18nH
2.00%
C int
0.959pF
10.00%
Parasitics and Pads (C stray)
Due to Q
C L
0.1pF
Ind. pad
C Lp
1.13pF
Due to ||
C diff
0.036pF
Var. pad
C vp
0.82pF
Varactor Specs
Alpha SMV1255-003
Cjo
82pF
Varactor Tolerance
Vj
17V
0.5V
19.00%
M
14
1.5V
29.00%
Cp
0pF
2.5V
35.00%
Rs
1ohm
Reactance
Ls
1.7nH
X Ls
4.49
Freq
420.00MHz
Nominal Varactor
X c
Net Cap
Cv high
54.64697pF
-6.93433
154.787pF
Cv mid
27.60043pF
-13.7295
40.99616pF
Cv low
14.92387pF
-25.3916
18.12647pF
Negative Tol Varactor (Low Capacitance)
Cv high
44.26404pF
-8.56091
92.99806pF
Cv mid
19.59631pF
-19.3373
25.51591pF
Cv low
9.700518pF
-39.0639
10.95908pF
Positive Tol Varactor (High Capacitance)
Cv high
65.02989pF
-5.82717
282.5852pF
Cv mid
35.60456pF
-10.643
61.54791pF
Cv low
20.14723pF
-18.8086
26.45795pF
Nominal LO
(Nom) Range
Low Tol IF
(High) Range
Nominal IF
(Nom) Range
High Tol IF
(Low) Range
F low
399.20MHz
209.92MHz
199.60MHz
190.67MHz
F mid
421.47MHz
225.78MHz
210.73MHz
199.14MHz
F high
450.52MHz
245.41MHz
225.26MHz
210.75MHz
BW
51.31MHz
35.49MHz
25.66MHz
20.09MHz
% BW
12.18%
15.72%
12.18%
10.09%
Nominal IF Frequency
210MHz
Design Constraints
condition for bold number
< IF
= IF
> IF
Delta
0.08
-0.73
0.75
Test
pass
pass
pass
Raise or lower cent freq by
-0.73
MHz
Inc or dec BW
-0.83
MHz
Cent adj for min BW
210.34
MHz
K vco
30.18MHz/V

図9. 高Q 210MHzのハイバンドIFのタンク回路図
図9. 高Q 210MHzのハイバンドIFのタンク回路図

表4. 高Q 210MHzのハイバンドIFのタンク設計

薄いグレーは、計算値を示す

濃いグレーは、ユーザの入力を示す

MAX2310 High-Band Tank Design and Tuning Range
Total Tank Capacitance vs. V tune
V tune
Total C Ct
(Nominal)
Ct
(Low)
Ct (High)
0.5V
Ct high 5.8856 5.5289 6.2425
1.375V
Ct mid 5.2487 4.9113 5.5858
2.2V
Ct low 4.8371 4.5156 5.1581
Tank Components
C coup
15pF
0.75pF
5%
C cent
1.6pF
0.1pF
6%
C stray
0.77pF
L
27
2.00%
C int
0.959
10.00%
Parasitics and Pads (C stray)
Due to Q
C L
0.17pF
Ind. pad
C Lp
1.13pF
Due to ||
C diff
0.036pF
Var. pad
C vp
0.82pF
Varactor Specs
Alpha SMV1763-079
Cjo
8.2pF
Varactor Tolerance
Vj
15V
0.5V
7.50%
M
9.5
1.5V
9.50%
Cp
0.67pF
2.5V
11.50%
Rs
0.5ohm
Reactance
Ls
0.8nH
X Ls
2.11
Freq
420.00MHz
Nominal Varactor
X c
Net Cap
Cv high
6.67523pF
-56.7681
6.933064pF
Cv mid
4.23417pF
-89.4958
4.336464pF
Cv low
2.904398pF
-130.471
2.952167pF
Negative Tol Varactor (Low Capacitance)
Cv high
6.174588pF
-61.3709
6.39456pF
Cv mid
3.831924pF
-98.8904
3.915514pF
Cv low
2.570392pF
-147.425
2.607736pF
Positive Tol Varactor (High Capacitance)
Cv high
7.175873pF
-52.8076
7.474698pF
Cv mid
4.636416pF
-81.7313
4.759352pF
Cv low
3.238404pF
-117.015
3.297904pF
Nominal LO
(Nom) Range
Low Tol IF
(High) Range
Nominal IF
(Nom) Range
High Tol IF
(Low) Range
F low
399.25MHz
208.05MHz
199.62MHz
191.92MHz
F mid
422.78MHz
220.75MHz
211.39MHz
202.89MHz
F high
440.40MHz
230.22MHz
220.20MHz
211.14MHz
BW
41.15MHz
22.16MHz
20.58MHz
19.21MHz
% BW
9.73%
10.04%
9.73%
9.47%
Nominal IF Frequency
210MHz
Design Constraints
Condition for bold number
< IF
= IF
> IF
Delta
1.95
-1.39
1.14
Test
pass
pass
pass
Raise or lower cent freq by
-1.39
MHz
Inc or dec BW
-3.08
MHz
Cent adj for min BW
209.60
MHz
K vco
24.21MHz/V

付録A

図10. バラクタのモデル
図10. バラクタのモデル

Alpha Application Note AN1004には、バラクタのモデルに関する詳細情報が記載されています。バラクタ容量は、式7で定義されます。

式7
Alpha SMV1255-003 Alpha SMV1763-079
Cjo = 82 pF Cjo = 8.2 pF
Vj =17 V Vj =15 V
M = 14 M = 9.5
Cp = 0 Cp = 0.67
Rs = 1Ω Rs = 0.5Ω
Ls = 1.7 nH Ls = 0.8 nH

誘導性リアクタンスを取り消して新しい有効容量CVを計算することで、バラクタの直列インダクタンスを考慮に入れることができます。
式8

付録B

表5. MAX2310ハイバンドタンクのCint対周波数
Frequency (MHz) Cint (pF) Frequency (MHz) (cont.) Cint (pF) (cont.)
100 0.708 360 0.949
110 0.759 370 0.955
120 0.800 380 0.954
130 0.809 390 0.954
140 0.839 400 0.954
150 0.822 410 0.955
160 0.860 420 0.959
170 0.869 430 0.956
180 0.880 440 0.959
190 0.905 450 0.964
200 0.917 460 0.962
210 0.920 470 0.963
220 0.926 480 0.963
230 0.924 490 0.960
240 0.928 500 0.964
250 0.935 510 0.965
260 0.932 520 0.968
270 0.931 530 0.966
280 0.933 540 0.968
290 0.927 550 0.967
300 0.930 560 0.974
310 0.933 570 0.977
320 0.943 580 0.976
330 0.944 590 0.984
340 0.945 600 0.982
350 0.956 - -

図11. MAX2310ハイバンドタンクのC<sub>int</sub>対周波数(6次の多項式曲線近似)
図11. MAX2310ハイバンドタンクのCint対周波数(6次の多項式曲線近似)

表6. MAX2310ローバンドタンクのCint対周波数
Frequency (MHz) Cint (pF) Frequency (MHz) (cont.) Cint (pF) (cont.)
100 0.550 360 1.001
110 0.649 370 0.982
120 0.701 380 0.992
130 0.764 390 1.001
140 0.762 400 0.985
150 0.851 410 0.980
160 0.838 420 0.986
170 0.902 430 0.992
180 0.876 440 0.994
190 0.907 450 1.001
200 0.913 460 1.003
210 0.919 470 1.007
220 0.945 480 0.992
230 0.952 490 1.010
240 0.965 500 1.004
250 0.951 510 1.011
260 0.954 520 1.022
270 0.974 530 1.019
280 0.980 540 1.044
290 0.973 550 1.026
300 0.982 560 1.041
310 0.970 570 1.038
320 0.982 580 1.032
330 0.991 590 1.036
340 0.993 600 1.025
350 0.991 - -

図12. MAX2310ローバンドタンクのC<sub>int</sub>対周波数(6次の多項式曲線近似)
図12. MAX2310ローバンドタンクのCint対周波数(6次の多項式曲線近似)

参考資料

  1. Chris O'Connor, Develop Trimless Voltage-Controlled Oscillators, Microwaves and RF, July1999.
  2. Wes Hayward, Radio Frequency Design, Chapter 7.
  3. Krauss, Bostian, Raab, Solid State Radio Engineering, Chapters 2, 3, 5.
  4. Alpha Industries Application Note AN1004.
  5. Coilcraft, RF Inductors Catalog, March 1998, p.131.
  6. Maxim, MAX2310/MAX2312/MAX2314/MAX2316 Data Sheet, Rev 0.
  7. Maxim, MAX2310/MAX2314 Evaluation Kit Data Sheet, Rev 0.
  8. Maxim, MAX2312/MAX2316 Evaluation Kit Data Sheet, Rev 0.