アプリケーションノート 5057

OneWireViewerのヒントとテクニック


要約: このアプリケーションノートでは、OneWireViewerの操作、エラーの表示、機能ビューア別の特性について詳しく説明します。また、iButtonのバッテリに問題がないかどうかをテストする方法や、ミッションが正常に開始されたかどうかの確認方法に関するヒントも提供します。この文書の後半では、ソフトウェアのインストール、ポートの設定、アダプタの検出、アダプタのタイプやポートの変更に関連した事項を取り上げます。このアプリケーションノートは、アプリケーションノート4373 「OneWireViewerおよびiButton®クイックスタートガイド」やアプリケーションノート3358 「OneWireViewerユーザーガイド」とともに、1-WireおよびiButtonデバイスの一般的なユーザーが遭遇しやすい、あらゆる状況に対応します。

はじめに

OneWireViewerソフトウェアは、当初、Java®用の1-Wire®アプリケーションプログラムインタフェース(API)の実用性と有効性を実証するために作成されました。このソフトウェアは、USBやシリアル(COM)ポートアダプタを経由して、大部分のiButton®および1-Wireデバイスを操作することができます。OneWireViewerは、32ビット版と64ビット版のWindows® 7、Windows Server 2008、Windows Vista®、Windows XP® (サービスパック2以上)で利用可能です。

ロガーiButtonデバイスのおかげで、OneWireViewerは研究者の間で好評を博しています。さまざまなiButtonおよび1-Wireデバイスを操作するユーザインタフェースは、ロガーをセットアップして数週間や数ヶ月後にデータを取得することを主な目的にしているユーザーにとって、あまりわかりやすいとはいえません。OneWireViewerがロガーの寿命など異常な状況に遭遇したときに、エラーメッセージを確認して解釈するのは難しい場合があります。この文書では、エラーメッセージを確認して理解する方法や、デバイスエラー(バッテリ切れなど)とオペレータエラー(ソフトウェアのパスワード未設定など)を区別する方法を説明します。また、ミッション開始前のバッテリに問題がないかどうかのテスト、ミッションが正常に開始されたかどうかの確認、ロガーのバッテリエネルギーの監視についても、それぞれ方法を説明します。この文書の後半では、OneWireViewerと下層にある1-Wireドライバのバージョン確認、ソフトウェアの初期インストール、ソフトウェアのアップグレードとアンインストール、通信ポートや1-Wireアダプタの変更など、ソフトウェアに関連した問題を取り上げます。

iButtonおよび1-Wireデバイスのタイプ

1-Wire製品には、3つのタイプがあります。バッテリ内蔵のiButtonデバイス(ロガー、NV SRAMメモリ、リアルタイムクロック(RTC))、バッテリなしのiButtonデバイス(センサー、EPROM、EEPROM)、1-Wireチップ(メモリを使用するものと使用しないものを含むさまざまな機能)の3つです。すべての1-Wireデバイスに64ビットのROM IDがあり、8ビットの巡回冗長検査(CRC)が組み込まれています。メモリや制御の機能(ROMの機能コマンド以外のすべて)には、データを通信エラーから保護する機構を実装することができます(しかし、必ずしも実装する必要はありません)。表1に示すとおり、1-Wireデバイスの大部分にCRCのサポートが組み込まれています。CRCのような保護機構の有無は、OneWireViewerが1-Wireデバイスとの通信時に異常な状況を検出し、対処することができるかどうかを左右します。

表1. OneWireViewerでサポートされている1-Wireデバイス
Device Type
Memory and/or Control Functions CRC Support
Yes*
No
iButtons with Built-In Battery DS1921 series, DS1922 series, DS1923** (Loggers) DS1904 (RTC), DS1992, DS1993, DS1995, DS1996 (Memories)
iButtons without Battery DS1920 (8-bit CRC), DS1972, DS1973, DS1977, DS1982 (8-bit CRC), DS1985 DS1971
1-Wire Chips DS18S20 (8-bit CRC), DS1822 (8-bit CRC), DS18B20 (8-bit CRC), DS2406, DS2408, DS2422, DS2431, DS24B33, DS2438 (8-bit CRC), DS2450, DS2502 (8-bit CRC), DS2505, DS28E04, DS28EA00 (8-bit CRC), DS28EC20 DS2413, DS2415, DS2417, DS2430A, DS2762
*特に指定がないかぎり、CRC-16です。
**限定サポート:湿度の表示値に温度の補償や飽和ドリフトに関する補正が加えられません。

障害のメカニズム

iButtonデバイスは頑丈に見えますが、気密封止されているわけではありません。特に、iButtonロガーが湿気によって悪影響を受けることがよくあります。空気中から凝縮した水分や、デバイスが地下にある場合は雨水、デバイスが水没している場合は水の影響を受けます。実際、iButton製品は、温度サイクルとして湿気を取り入れる場合があります。

いったんiButtonの内部に入ると、水分は導電路を形成し、やがてバッテリを枯渇させます。水分とiButtonの回路基板上にある金属との化学反応は、腐食につながります。これによって、データリッドとGND間で短絡が起きたり、データリッドからチップやGNDへの経路が切断されたりする場合があります。

1-Wireバスに接続されている場合、次のことが考えられます。
  • デバイスの通信経路が切断されていると、いかなるエラーも発生しません。OneWireViewerがそれを検出しないだけです。
  • デバイスの内部で短絡が生じた場合も、エラーが発生しません。その場合、OneWireViewerのデバイスリストから、他のデバイスがすべて消失します。
  • iButtonがバッテリ切れになる一方、データリッドとGND間で短絡が生じていない場合は、さまざまなエラーメッセージがOneWireViewerに表示されます。エラーメッセージは、CRCがサポートされているかどうかによって大きく変わります。

エラーの表示方法

OneWireViewerでは、2つの方法でユーザーにエラーを通知します。最もわかりやすい場所は、OneWireViewerのメインウィンドウの下部です(図1)。もう少しわかりにくい場所として、エラーログウィンドウがあります(図2)。

図1. エラーメッセージが表示される最もわかりやすい場所は、メインウィンドウの下部
図1. エラーメッセージが表示される最もわかりやすい場所は、メインウィンドウの下部

図2. エラーログファイルの同じエラーの説明
図2. エラーログファイルの同じエラーの説明

エラーログウィンドウを開くには、Viewメニューをクリックして、Show Message Logを選択します(図1)。次に、メッセージログウィンドウでLevelをクリックし、Informationがチェックされていることを確認します。

一般的なエラーメッセージ

CRCをサポートしていないデバイスにアクセスすると、OneWireViewerは書込み後に読み出しを行って、書込み操作が成功するかどうかを確認します。読み出したデータが書き込んだデータと一致しない場合、一般的なエラーメッセージは、Read back of scratchpad had incorrect dataまたはRead back verify had incorrect dataで終わるものです。メッセージの冒頭には、エラー(「exception (例外)」とも呼ばれます)の発生時刻が表示されます。

CRCをサポートしているデバイスには、2つのカテゴリがあります。パスワードセキュリティを備えたデバイス(ロガーiButtonのDS1922シリーズ、DS1923、DS1977)と、パスワードセキュリティを備えていないデバイス(ロガーiButtonのDS1921シリーズ、バッテリを内蔵していないその他のiButton、1-Wireチップ)です。どちらの場合も、OneWireViewerは、1-Wireデバイスがメモリ/制御機能コマンドフローの中で生成したCRCを読み出すことによって、読み出しまたは書込み操作が成功するかどうかを確認します。

デバイスがパスワードセキュリティを備えていない場合、エラーメッセージはInvalid CRC16 read from deviceで終わります。メッセージの冒頭には、エラーまたは例外の発生時刻が表示されるのが普通です(しかし、必ず表示されるとはかぎりません)。デバイスがパスワードセキュリティを備えている場合は、エラー通知がより複雑になります。場合によって、メッセージの末尾が異なります。保護されていないスクラッチパッドにアクセスした場合は、Invalid CRC16 read from deviceになります。その他のメモリ領域にアクセスした場合は、Invalid CRC16 read from device. Password may be incorrectになります。ロガーiButtonのDS1922シリーズ、またはDS1923のデータログメモリにアクセスした場合は、Invalid CRC16 read from device. Password may be incorrect or a sample may be in progressになります。

機能ビューア別のエラー動作

OneWireViewerは、Thermochron、Mission、Temperature、Humidity、A to D、Switch、Clock、Memory、Fileの各機能別ビューアで構成されています。Switchビューアを除いて、これらすべてのビューアは、専門外のユーザーの間で広く使用されているロガーiButtonデバイスに適用されます。表2は、エラー状況における各機能ビューアの動作をまとめたものです。ThermochronビューアとMissionビューアは、経験の不十分なユーザーがよく見逃す場所であるメッセージログにしかエラー条件を出力しません。

パスワード保護を使用すると、ユーザーにとって紛らわしい結果を招く場合があります。パスワードが有効化されている一方、特定のデバイスのソフトウェアパスワードが未設定である場合、ビューアではデバイス構成レジスタを読み出すことができません。この状況では、Real-Time HumidityタブとA to Dタブの両方が表示されます。これは、DS2422とDS1922またはDS1923でバッテリ切れになった場合も同様です。

表2. 機能ビューア別の動作
機能 エラー通知 特記事項
Thermochron® (DS1921) メッセージログのみ すべてのタブを開くことができます。バッテリ切れになった場合、どのタブにもデータが表示されません(Statusタブの右半分が空)。
Mission (DS1922、DS1923) メッセージログのみ Statusタブしか開くことができません。ソフトウェアパスワードが未設定であるか、バッテリ切れになった場合は、Statusタブの右半分が空です。原因を確認するには、「パスワードエラーとバッテリ切れの識別」の項を参照してください。
Temperature メインウィンドウ、メッセージログ ミッションが進行中の場合、Temperatureビューアは必ずエラーメッセージを生成します。
A to D (Humidity) メインウィンドウのみ ミッションが進行中の場合、A to D (Humidity)ビューアは必ずエラーメッセージを生成します。
Clock メインウィンドウのみ CRC以外の部分Synchronize Clock to PC timeHalt Real-Time Clockの場合にのみ、エラーが通知されます。
2106年2月という日付は、バッテリ切れを表します。
CRC部分Clockタブを開くときや、いずれかの機能を実行するときにエラーが通知されます。
Memory メインウィンドウ、メッセージログ CRC以外の部分Commit Changesの場合にのみエラーが通知されます。
CRC部分:メモリバンクを読み出すときにエラーが通知されます。Commit Changesは実行できません。
File メインウィンドウ、メッセージログ Fileビューアは、Memoryビューアの機能に基づいて構築されています。そのため、上で説明したエラーメッセージは、Format Device (全部分)やCreate Directory (CRC以外の部分)といった基本的な機能にのみ適用されます。

パスワードエラーとバッテリ切れの識別

1-WireアダプタとiButton間の電気的な接触不良のほか、無効なCRC16はビューアにおけるロガーのパスワードエラーや、バッテリ切れが原因で生じることがあります。現在のOneWireViewer (バージョン3.15.50以降)は、これら2つの条件を区別することができません。パスワードなしでアクセス可能なメモリ領域は、ロガーの32バイトスクラッチパッドだけです。テストは簡単です。問題のロガーを選択してMemoryタブを開き、メモリバンクのScratchpad with CRC and Passwordを選択します。バッテリに問題がなければ、CRC16が有効で、スクラッチパッドの内容がビューアのメインウィンドウに表示されます。CRCが無効であれば、バッテリは悪くスクラッチパッドの内容は表示されません。バッテリに問題がなければ、必要であれば、スクラッチパッドのデータバイトを1つ以上上書きし、次にCommit Changesボタンをクリックすることができます。新しいデータが受け入れられ、リフレッシュによって確認することができます。ここまでは問題がありません。問題は、正しいパスワードを見つける必要があることです。パスワードを確認したら、PasswordタブのSet Software Password機能によって入力する必要があります。このステップのあとに、Missionタブでミッションの結果をリフレッシュすると、ロガーiButtonのすべての機能が再びアクセス可能になります。OneWireViewerはパスワードをファイルに保存しないことに注意してください。プログラムを閉じると、パスワードは失われます。

アダプタとの通信エラー

以上で説明したエラー状況は、さまざまな機能ビューアに関連したもので、iButtonや1-Wireデバイスの誤作動に関係している可能性もあります。1-Wireアダプタと1-Wireデバイス間の接続は安定していると仮定していました。接触不良の場合は、前述のとおり、CRCエラーや読み出し検証エラーが発生します。

コンピュータのポートと1-Wireアダプタ間の経路が不安定である場合、別のタイプのエラーが発生することがあります。通常の通信中に、これによって次のエラーメッセージが表示される場合があります。
	ERROR: ThermochronViewer (<ROM ID>) Setup Error:
	com.dalsemi.onewire.OneWireException: 1-Wire Adapter communication exception
これは、たとえばDS1921のデータログをダウンロードしているときなどです。また、次のエラーメッセージも考えられます。
	ERROR: OneWireViewer (null) 1-Wire exception: 
	com.dalsemi.onewire.adapter.OneWireIOException: native TMEX error -12
これは、1-Wireバスをスキャンして新規の送受信があるかどうかを確認しているときなどです。こうしたエラーが表示された場合は、コンピュータポート(COMまたはUSB)間のケーブルをチェックし、すべてがしっかりと接続されていることを確認して、OneWireViewerを再起動し、アダプタのエラーによって中断された操作を繰り返します。

ミッション開始前のバッテリ状態テスト

特にiButtonロガーをすでに導入している場合は、それが正しい機能を維持しているかどうかを確認するのが賢明です。表2に示すとおり、選択すべき機能ビューアがいくつかあります。ロガーが推奨どおりリアルタイムクロックを停止した状態で保存された場合は、まずClockビューアを選びます。テスト対象のロガーをOneWireViewerのDevice Listで選択し、Clockタブを開いて数秒間待ちます。それから、Synchronize Clock to PC Timeボタンをクリックします。バッテリに問題がなければ、エラーメッセージは表示されず、PCの時刻との差は0または1秒です。エラーメッセージが表示された場合は、ロガーのパスワード保護が有効かどうかを確認します(「パスワードエラーとバッテリ切れの識別」の項を参照)。

ミッション開始時の検証

ミッションを開始する方法の説明は、アプリケーションノート3358 「OneWireViewerユーザーガイド」の「Thermochron」と「Mission」の項に記載されています。Thermochronビューアについては、ロールオーバー設定、サンプリングレート(サンプル間隔を分単位で指定)、ミッション開始遅延(単位)が自分の要件に合わせて設定されていることを確認します。ミッション開始前にクロックをテストしていないと、RTCを同期しても意味がありません。温度アラームの限度を設定すると有効な場合があります。どのような場合でも、ミッション完了後、温度ログの処理時に(アプリケーションノート3809 「DS192xロガーのデータをOneWireViewerからExcel®にエクスポートする」を参照)、アラーム状況を確認することができます。クロックアラーム機能はミッションの結果に影響しないため、無視することができます。

Missionビューアについては、ロールオーバー設定、サンプリングレート(サンプル間隔を秒単位で指定)、ミッション開始遅延(単位)が自分の要件に合わせて設定されていることを確認します。ミッション開始前にクロックをテストしていないと、RTCを同期しても意味がありません。ログに含めるチャネルについて(温度は必ず含まれ、DS1923では必要に応じて湿度も含めることができる)、Enable samplingをチェックし、分解能を選択します。前と同様、アラーム限度の設定は任意です。

ミッションのパラメータを選択したあと、OKをクリックすると、ミッションが開始されます。正常に開始した場合、Statusタブ(ThermochronビューアとMissionビューア)の右下に、アプリケーションノート3358に記載された画面イメージと同様のデータが表示されます。その他のタブについても同様です。これらのフィールドが空のままである場合は、ミッションが開始されていません。その場合は、メッセージログを開いて末尾までスクロールし、エラーメッセージを確認してください。

バッテリエネルギーの監視方法

iButtonロガーのデータシートには、ミッション中の温度条件に応じてロガーの寿命を見積もるための寿命曲線が記載されています。メモリ容量が小さく、分解能が8ビットであるため、DS1921シリーズのロガーはエネルギー消費量が極めて低く抑えられています。DS1921シリーズは、+50℃を超えなければ、10分ごとに1回のサンプリングで、5年以上にわたりログを継続することができます。温度がさらに上がると、注意が必要になります。+85℃では、サンプリングレートにかかわらず、バッテリの寿命が約6ヶ月まで減少します。

DS1922シリーズのロガーとDS1923では、エネルギー消費量がさらに大きくなります。これは温度、サンプリングレート、温度分解能によって変わります。バッテリエネルギー残量を見積もるために、特別な表計算シートが開発されています(アプリケーションノート3761 「DS1922/DS1923バッテリガスゲージ」を参照)。この表計算シートがワーストケースの条件に基づいていることに注意してください。表計算シート上でエネルギー残量が枯渇している場合でも、バッテリの寿命が残っている可能性があります。重要なミッションの場合は、この「隠された残量」は計算に入れないでください。

すべてのiButtonロガーには、24ビットのリセット不可能な総(デバイス)サンプル数カウンタがあります。このカウンタは、測定が行われるたびにインクリメントします。このカウンタをバッテリ残量計と取り違えないでください。データシートの寿命曲線によると、使用温度が+50℃以下であれば、DS1921Gの寿命は、毎分サンプリングした場合に3.8年(= 200万サンプル)、10分ごとにサンプリングした場合に5.3年(= 27万8,000サンプル)、毎時間サンプリングした場合に5.5年(= 4万8,000サンプル)です。これらの数字が示すとおり、総サンプル数がバッテリエネルギー残量の見積もりに役立つのは、ミッションの履歴全体が既知であるときだけです。

インストールされているOneWireViewerのバージョンを確認する方法

OneWireViewerのバージョンを確認するには、OneWireViewerを起動し、Helpメニューを開いてAboutをクリックします。これによって、OneWireAPI (1-Wireデバイスの読み出しや書込み時にOneWireViewerによって呼び出される下層のAPI)、OneWireViewer自体、および各機能ビューアのバージョンを表示する新しいウィンドウが開きます。

インストールされている1-Wireドライバのバージョンを確認する方法

1-Wireドライバは、1-Wireアダプタとの通信を確立するソフトウェアです。ドライバのバージョン情報には、コントロールパネルからアクセスすることができます。

Windows 7、Windows Server 2008、Windows Vista

スタートをクリックして、コントロールパネルをクリックします(図3)。コントロールパネルが、コンピュータ設定の一覧を含む新しいウィンドウとして開きます。プログラムの項で、プログラムのアンインストールをクリックします。

図3. コントロールパネルへのアクセス
図3. コントロールパネルへのアクセス

通常、インストールされているプログラムは、名前順に並べられています。そのため、OneWireViewerにバンドルされている1-Wireドライバは、自動的にリストの冒頭付近に表示されます(図4)。ドライバのバージョンは、プログラム名の一部です。プログラム名の末尾にあるx64というコードは、64ビット版がインストールされていることを示します。32ビットバージョンの場合、コードのフィールドは、空白またはx86のどちらかです。

図4. ドライバのバージョンの確認
図4. ドライバのバージョンの確認

Windows XP

スタートをクリックして、マウスポインタを設定まで動かし、さらに右のコントロールパネルに動かします(図5)。そこでコントロールパネルをクリックします。コントロールパネルが、ユーティリティプログラムの一覧を含む新しいウィンドウとして開きます。

図5. コントロールパネルへのアクセス
図5. コントロールパネルへのアクセス

プログラムの追加と削除というユーティリティを探し、ダブルクリックして起動します。1-Wireドライバは、通常、リストの冒頭付近に表示されます(図6)。ドライバのバージョンは、プログラム名の一部です。プログラム名の末尾にx64というコードがないため、32ビット版がインストールされています。「サポート情報を参照するには、ここをクリックしてください。」をクリックすると、発行元の名前とドライバのバージョン番号が別ウィンドウで表示されます。

図6. ドライバのバージョンの確認
図6. ドライバのバージョンの確認

初期インストール時の注意事項

OneWireViewerは、Windowsオペレーティングシステムの4つのバージョン、Windows 7、Windows Server 2008、Windows Vista、Windows XPに対応しています。オペレーティングシステムの名前は、コンピュータの電源投入後、起動フェーズの間に表示されます。

これらのオペレーティングシステムは、それぞれ32ビット版と64ビット版が存在します。OneWireViewerを実行するには、Javaバージョン5、Update 8以上が必要です。多くのPCには、出荷時にJavaソフトウェアがインストールされています。

初期インストールを成功させるには、次のことが必要です。
  • ご使用のPCが32ビットまたは64ビットのどちらのシステムとして構成されているかを確認する。
  • Javaの有無を確認し、必要ならJavaのインストールやアップグレードを行う。
  • OneWireViewerと1-Wireドライバの正しいバージョンをダウンロードしてインストールする。

システムの確認

ご使用のPCが32ビットまたは64ビットのどちらのシステムとして構成されているかを確認するには、以下の手順を実行します。
  1. コマンドプロンプトウィンドウを開きます。
    Windows 7、Windows Server 2008、Windows Vista
    スタート 検索ボックスにcmdと入力してEnterを押します。

    Windows XP
    スタート ファイル名を指定して実行をクリック cmdと入力 OKをクリックします。

  2. システム情報を取得します。
    コマンドプロンプトウィンドウで、systeminfoと入力してEnterを押します。システム全体の情報が画面に出力されたら、ウィンドウを冒頭までスクロールします。「System type (システムの種類)」で始まる行を探します。X86-based PCという文字列は、32ビットシステムを示します。64ビットシステムの場合、この文字列はX64-based PCです。ご使用のシステムを確認して、ウィンドウを閉じます。

Javaの有無の確認とJavaのインストール/アップグレード

Javaソフトウェアは、32ビット版と64ビット版が利用可能です。Javaがすでにインストールされている場合は、1-Wireドライバの場合と同じ方法でバージョンを確認することができます(図4と6を参照してJavaを探します)。

オンラインのJavaテストもあります。ご使用のPCが64ビットシステムである場合、有効なテスト結果を得るには、64ビット版のInternet Explorer®を使用する必要があります。オンラインテストにアクセスするには、適切なバージョンのInternet Explorerを開いて、http://java.comに接続します。Do I have Java?というリンクをクリックして、Verify Java versionボタンをクリックします。

Javaがインストールされていないか、Javaのバージョンがバージョン5、Update 8より前の場合は、Download Java Nowボタンをクリックし、最新バージョンをダウンロードしてインストールします。Agree and Start Free Downloadボタンをクリックして、ファイルを(Windows XPではデスクトップなどに、Windows 7、Windows Server 2008、Vistaでは、デフォルトのダウンロードフォルダなどに)保存します。次に、ダウンロードしたファイルを(開くか、ダブルクリックして)実行し、画面に表示される指示に従います。

OneWireViewerのダウンロードとインストール

アプリケーションノート4373 「OneWireViewerおよびiButtonクイックスタートガイド」のステップ2と3を参照します。この段階で、ご使用のオペレーティングシステムタイプ(32ビットまたは64ビット)と一致する1-Wireドライバのバージョンをダウンロードする必要があります。クイックスタートガイドのステップ3では、ドライバインストールの最終ウィンドウにFinishボタンがあり、これをクリックすると、インストールが完了します。USB/1-Wireアダプタを使用している場合は、アプリケーションノート4373のステップ4も実行してください。その後、「初回のOneWireViewer実行」に進みます。

初回のOneWireViewer実行

Windows 7、Windows Server 2008、Windows Vista

スタートボタンをクリックして、マウスポインタをすべてのプログラムの上に置きます。数秒のうちに、インストールされているすべてのプログラムが一覧表示されます。1-Wire Driversフォルダをクリックします。フォルダが開いたら(図7を参照)、マウスポインタをOneWireViewer.exeに動かしてクリックします。

図7. 初回のOneWireViewer起動
図7. 初回のOneWireViewer起動

Windows XP

スタートボタンをクリックして、マウスポインタをプログラムまで動かし、さらに右の1-Wire Driversフォルダに動かします(図8)。フォルダが開いたら、マウスポインタをOneWireViewer.exeに動かしてクリックします。

図8. 初回のOneWireViewer起動
図8. 初回のOneWireViewer起動

OneWireViewerを初めて実行するときには、onewireviewer.propertiesファイルが存在しません。そのため、1-Wire API for Java Setup Wizardが起動します。初期画面(図910を参照)では、1-Wireポートアダプタのタイプと通信ポートを指定します。USBやCOMポートアダプタなどの1-Wireアダプタが有効なポートに接続されていることを確認して、USB1やCOM1などのポート番号を記録します。

F図9. Java Setup Wizard、1-Wireポートの選択におけるUSBポート選択の表示
図9. Java Setup Wizard、1-Wireポートの選択におけるUSBポート選択の表示

図10. Java Setup Wizard、1-Wireポートの選択におけるCOMポート選択の表示
図10. Java Setup Wizard、1-Wireポートの選択におけるCOMポート選択の表示

使用するアダプタを示す正しいタブをクリックします。USBアダプタについては、DS9490RまたはDS9490Bアダプタを使用している場合、{DS9490}タブをクリックし、正しいポート(USB1など)をSelect Portドロップダウンメニューから選択します。シリアルポートアダプタについては、DS9097UDS1411DS948x (USB/シリアルポート)アダプタを使用している場合、{DS9097U_DS948X}タブをクリックし、正しいポートを選択します。ソフトウェアでは旧式なパッシブアダプタもサポートされており、{DS9097E}タブから選択することができます。正しいポートが選択されたら、Nextをクリックします。ポートの選択が正常に完了すると、次の画面が表示されます(画面イメージはありません)。この画面では、デバイスのポーリングレートを選択します。代わりに1-Wire Net not availableというエラーメッセージが表示された場合は、「ポート選択のヘルプ」の項に進んでください。

ポーリングレートの設定はデフォルトの1秒で問題がないため、そのまま受け入れます。Nextをクリックすると、次の画面が表示されます(画面イメージはありません)。この画面では、1-Wire検索モードを選択します。初期設定にはデフォルト設定のShow Normal Devicesが適切であるため、そのまま受け入れます。Finishをクリックすると、セットアップが完了して、OneWireViewerのメインウィンドウが開きます(図11)。これで、1-Wireデバイスをポートアダプタに接続する準備が整いました。OneWireViewerユーザーガイドに従って作業を続行してください。

図11. OneWireViewerのメインウィンドウ
図11. OneWireViewerのメインウィンドウ

ポート選択のヘルプ

ポートの選択に問題があると、エラーウィンドウが開きます(図12)。この場合、OKをクリックしてウィンドウを閉じます。OneWireViewerを閉じてから、Default 1-Wire Net.exeプログラムを実行してください。このプログラムは、1-Wire Driversフォルダの中にあります(図7と8を参照)。これによって、Default 1-Wire Network Settingsプログラムが起動します(図13)。

図12. ポート選択エラー
図12. ポート選択エラー

図13. ポートおよびアダプタ検出ユーティリティ
図13. ポートおよびアダプタ検出ユーティリティ

まず、有効な1-Wireアダプタが正しく接続されていることを確認します。次に、Auto Detectボタンをクリックします。数秒のうちに、成功のメッセージが表示されます(図14)。Yesをクリックし、Auto Detectのシーケンス完了ウィンドウ上のOKをクリックしてから、検出ユーティリティを閉じます。

図14. Auto Detectの成功メッセージ
図14. Auto Detectの成功メッセージ

次回OneWireViewerを起動すると、検出されたポートとアダプタの情報がDefault Portフィールドに表示されます(図9または10を参照)。Nextを続けて3回クリックすると、OneWireViewerのメインウィンドウが表示されます。OneWireViewerを閉じると、onewireviewer.propertiesファイルが作成されるか、アップデートされます。

1-Wireアダプタとポートの変更方法

USBアダプタやUSB/シリアルアダプタを変更する場合、最も安全な方法は、OneWireViewerを閉じてから、オペレーティングシステムに組み込まれたハードウェアを安全に取り外す機能を使用して、システムからデバイスを取り外せるようにすることです。成功したら、DS9490をPCのUSBポートから物理的に取り外します。次に、新しいアダプタを取り付けます。新しいアダプタがご使用のPCで認識されない場合は、アプリケーションノート4373のステップ4を参照して、「ポート選択のヘルプ」の項にある指示に従ってください。最後に、OneWireViewerを再起動します。

PCに取り付けられているアダプタを相互に入れ替える場合は、OneWireViewerのToolsメニューをクリックしてPick Adapterを選択します(図15)。Please pick an adapterというタイトルの新しいウィンドウが表示されます(図16)。該当するアダプタタブをクリックして、ポート番号を選択し、OKをクリックします。

図15. Pick Adapterメニューの選択
図15. Pick Adapterメニューの選択

図16. Please pick an adapterウィンドウでのシリアルポートの選択
図16. Please pick an adapterウィンドウでのシリアルポートの選択

新しいOneWireViewerバージョンのインストール方法

新しいバージョンをインストールする前に、現在のバージョンをアンインストールする必要があります。

Windows 7、Windows Server 2008、Windows Vista

スタートをクリックして、コントロールパネルをクリックします(図3)。コントロールパネルが、コンピュータ設定の一覧を含む新しいウィンドウとして開きます。プログラムの項で、プログラムのアンインストールをクリックします。OneWireViewerにバンドルされている1-Wireドライバは、通常、リストの冒頭付近に表示されます(図17)。

図17. OneWireViewerと1-Wireドライバのアンインストール
図17. OneWireViewerと1-Wireドライバのアンインストール

アンインストールするには、1-Wire Driversをクリックして、アンインストールを選択します。プロンプトが表示され、そこでアンインストールの意思を確認する必要があります。

Windows XP

スタートをクリックして、マウスポインタを設定まで動かし、さらに右のコントロールパネルに動かします(図5)。そこでコントロールパネルをクリックします。コントロールパネルが、ユーティリティプログラムの一覧を含む新しいウィンドウとして開きます。コントロールパネル上でプログラムの追加と削除を探し、ダブルクリックなどで起動します。OneWireViewerにバンドルされている1-Wireドライバは、通常、リストの冒頭付近に表示されます(図18)。アンインストールするには、削除をクリックします。プロンプトが表示され、そこでアンインストールの意思を確認する必要があります。

図18. OneWireViewerと1-Wireドライバのアンインストール
図18. OneWireViewerと1-Wireドライバのアンインストール

オペレーティングシステムにかかわらず、onewireviewer.propertiesという重要なファイルがあります。これは自動的には削除されません。Windows 7、Windows Server 2008、Windows Vistaの場合、このファイルは通常、下記のフォルダに置かれています。
	C:\Users\<user name>\.OneWireViewer\
Windows XPの場合は、このファイルは通常、下記のフォルダに置かれています。
	C:\Documents and Settings\<user name>\.OneWireViewer\
このファイルには、ウィンドウサイズ、メニューオプション、使用中の1-Wireアダプタなど、OneWireViewerの状態が格納されています。新しいバージョンのOneWireViewerが現在の設定をサポートしていない場合は、Windows Explorerなどのアプリケーションを使用して、このプロパティファイルを削除する必要があります。それによって、新しいバージョンを初めて起動したときに、1-Wire API for Java Setup Wizardが起動されるようになります。「OneWireViewerのダウンロードとインストール」の項にある指示に従って、作業を続行してください。

まとめ

OneWireViewerは、iButtonロガーの利用や1-Wireデバイスの評価に便利なツールです。このソフトウェアの性格上、そのユーザインタフェースは、経験の浅いユーザーや頻繁に使用しないユーザーには必ずしもわかりやすいとはいえません。このアプリケーションノートでは、OneWireViewerの操作、エラーの表示、機能ビューア別の特性について詳しく説明しています。また、iButtonのバッテリに問題がないかどうかをテストする方法や、ミッションが正常に開始されたかどうかの確認方法に関するヒントも提供しています。この文書の後半では、ソフトウェアのインストール、ポートの設定、アダプタの検出、アダプタのタイプやポートの変更に関連した事項を取り上げています。このアプリケーションノートは、アプリケーションノート4373 「OneWireViewerおよびiButtonクイックスタートガイド」やアプリケーションノート3358 「OneWireViewerユーザーガイド」とともに、1-Wireデバイスの一般的なユーザーが遭遇しやすい、あらゆる状況に対応しています。
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