アプリケーションノート 4888

DS1876のSFPコントローラのためのDS1876クイックリファレンスガイド

筆者: Hrishikesh Shinde

要約: デュアルLDDインタフェース内蔵のSFPコントローラのDS1876によって、アラーム、警告、ルックアップテーブル(LUT)、およびその他の機能を設定するために必要な多種多様なプログラミングオプションが可能です。このカスタマイズは大規模のレジスタメモリマップを必要とします。このアプリケーションノートでは、デバイスをプログラミングするときに便利な、このレジスタマップの代替ビューを提供します。

DS1876のメモリマップ

A2hに位置するメインデバイスは、全体のデバイス設定およびトランスミッタ1の制御、較正、アラーム、警告、および監視に使用します。
  • 下位メモリ、A2hには、00h~7Fhがアドレス指定され、アラームと警告のスレッショルド、フラグ、マスク、複数の制御レジスタ、パスワード入力領域(PWE)、およびテーブル選択バイトが含まれます。
  • テーブル01h、A2hには主に、ユーザーEEPROM (PW1レベルでアクセス)の他にアラームと警告のイネーブルバイトが含まれます。
  • テーブル02h、A2h/B2hには、Configurationレジスタ、スケーリング値とオフセット値、パスワード、割込みレジスタ、およびその他の制御バイトが含まれた多機能領域です。すべての機能およびステータスはA2hまたはB2hのいずれかのアドレスで書込みと読取りが可能です。
  • テーブル04h、A2hには、MOD1電圧を制御するための温度指標ルックアップテーブル(LUT)が含まれます。MOD1のLUTは、-40℃~+102℃の範囲を2℃刻みでプログラム可能です。このテーブルには、MOD1オフセットのための温度指標LUTも含まれます。
  • テーブル05h、A2hは、デフォルトで空の状態です。このテーブルは、MASKビット(テーブル02h、レジスタ89h)をイネーブルにした状態で、テーブル01h、レジスタF8h~FFhからのアラームと警告のイネーブルバイトが含まれるように設定することができます。この場合、テーブル01hは空になります。
  • テーブル06h、A2hには、APC1電圧を制御するための温度指標LUTが含まれます。APC1のLUTは、-40℃~+102℃の範囲を2℃刻みでプログラム可能です。このテーブルには、APC1オフセットのための温度指標LUTも含まれます。
B2hに位置するメインデバイスは、トランスミッタ2の制御、較正、アラーム、警告、および監視に使用します。
  • 下位メモリ、B2hには、00h~7Fhがアドレス指定され、アラームと警告のスレッショルド、フラグ、マスク、複数の制御レジスタ、パスワード入力領域(PWE)、およびテーブル選択バイトが含まれます。
  • テーブル01h、B2hには、アラームと警告のイネーブルバイトが含まれます。
  • テーブル04h、B2hには、MOD2電圧を制御するための温度指標LUTが含まれます。MOD2のLUTは、-40℃~+102℃の範囲を2℃刻みでプログラム可能です。このテーブルには、MOD2オフセットのための温度指標LUTも含まれます。
  • テーブル05h、B2hは、デフォルトで空の状態です。このテーブルは、MASKビット(テーブル02h、レジスタ89h)をイネーブルにした状態で、テーブル01h、レジスタF8h~FFhからのアラームと警告のイネーブルバイトが含まれるように設定することができます。この場合、テーブル01hは空になります。
  • テーブル06h、B2hには、APC2電圧を制御するための温度指標LUTが含まれます。APC2のLUTは、-40℃~+102℃の範囲を2℃刻みでプログラム可能です。このテーブルには、APC2オフセットのための温度指標LUTも含まれます。
  • 補助メモリ(デバイスA0h)には、アドレス00h~FFhからアクセス可能な256バイトのEEメモリが含まれます。補助メモリは、A0hのデバイスアドレスによって選択されます。
各バイトの機能と各バイトの読出し/書込み許可の詳細については、下表を参照してください。

シャドウEEPROM

多くの不揮発性(NV)メモリ領域(後述のレジスタリファレンスの項に記載)は、実際にはシャドウEEPROMであり、テーブル02h、レジスタ80hのSEEBビットによって制御されます。

DS1876は、何回も再書込みが可能な、主要メモリアドレス用のシャドウEEPROMメモリ領域を内蔵しています。デフォルトでは、シャドウEEPROMビットSEEBはセットされておらず、これらの領域は通常のEEPROMとして機能します。SEEBをセットすると、これらの領域はSRAMセルのように機能し、EEPROMの消耗を心配することなく書き込み回数を無制限とすることができます。また、この機能によってEEPROMの書込み期間tWRの規定がなくなります。SEEBをイネーブルにして行われた変更はEEPROMに作用しないため、これらの変更はパワーサイクルを通じて保持されません。電源投入時の値は、SEEBをディセーブルにして書き込まれた最後の値です。この機能は、較正時のEEPROMの書込み回数の制限や通常動作時のモニタスレッショルドの定期的な変更に使用することができます。このため、EEPROMに書き込まれる回数を減らすのに役立ちます。メモリマップの説明は、シャドウEEPROMの領域を示しています。

DS1876のメモリマップ

DS1876 memory map

レジスタリファレンス

下表は、下位メモリと、テーブル00h、01h、および02hの簡単なリファレンスを提供します。各ビットの機能の説明については、データシートの該当レジスタを参照してください。テーブル04h~08hは、個別のリファレンスが不要なLUTであるため、ここには含まれていません。これらのテーブルの詳細については、データシートを参照してください。A2hとB2hのデバイスアドレスで値が共通の列は、緑色でマークされています。A2hとB2hのデバイスアドレスで値が異なる列は、赤色でマークされています。アクセス可能なA2hとB2hの組み合わせ列は、黄色でマークされています。

:RSVDは、予約済み(Reserved)の接頭語として使用されています。

下位メモリ
Register Name Register Addr (h) Bit7 Bit6 Bit5 Bit4 Bit3 Bit2 Bit1 Bit0
TEMP ALARM HI
TEMP WARN HI
00, 04 S 26 25 24 23 22 21 20
01, 05 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 2-8
TEMP ALARM LO
TEMP WARN LO
02, 06 S 26 25 24 23 22 21 20
03, 07 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 2-8
VCC ALARM HI
VCC WARN HI
08, 0C 215 214 213 212 211 210 29 28
09, 0D 27 26 25 24 23 22 21 20
BMON ALARM HI
PMON ALARM HI
BMON WARN HI
PMON WARN HI
10, 14, 18, 1C 215 214 213 212 211 210 29 28
11, 15, 19, 1D 27 26 25 24 23 22 21 20
VCC ALARM LO
VCC WARN LO
0A, 0E 215 214 213 212 211 210 29 28
0B, 0F 27 26 25 24 23 22 21 20
BMON ALARM LO
PMON ALARM LO
BMON WARN LO
PMON WARN LO
12, 16, 1A, 1E 215 214 213 212 211 210 29 28
13, 17, 1B, 1F 27 26 25 24 23 22 21 20
PW2 EE 20–47 EE EE EE EE EE EE EE EE
PW2 EE 48–57 EE EE EE EE EE EE EE EE
PW2 EE 58–5F EE EE EE EE EE EE EE EE
TEMP VALUE 60 S 26 25 24 23 22 21 20
61 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 2-8
VCC VALUE 62 215 214 213 212 211 210 29 28
63 27 26 25 24 23 22 21 20
BMON VALUE
PMON VALUE
64, 66 215 214 213 212 211 210 29 28
65, 67 27 26 25 24 23 22 21 20
RESERVED 68–6D 0 0 0 0 0 0 0 0
STATUS 6E <D>TXDS <D>TXDC <C>IN1S <C>RSELS <C>RSELC <D>TXFS <D>RAM <C>RDYB
UPDATE 6F TEMP RDY VCC RDY BMON RDY PMON RDY RSVD RSVD RSVD RSVD
ALARM3 70 TEMP HI TEMP LO VCC HI VCC LO BMON HI BMON LO PMON HI PMON LO
ALARM2 71 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD TXFOUTS FETG TXFINT
ALARM1 72 RSVD RSVD RSVD RSVD HBAL RSVD TXP HI TXP LO
RESERVED 73 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
WARN3 74 TEMP HI TEMP LO VCC HI VCC LO BMON HI BMON LO PMON HI PMON LO
RESERVED 75 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
RESERVED 76–7A RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
PASSWORD
ENTRY
7B 231 230 229 228 227 226 225 224
7C 223 222 221 220 219 218 217 216
7D 215 214 213 212 211 210 29 28
7E 27 26 25 24 23 22 21 20
TABLE SELECT 7F 27 26 25 24 23 22 21 20

テーブル01h
Register Name Address Bit7 Bit6 Bit5 Bit4 Bit3 Bit2 Bit1 Bit0
EEPROM 80–F7 EE EE EE EE EE EE EE EE
ALARM EN3 F8 <C>TEMP HI <C>TEMP LO <C>VCC HI <C>VCC LO <D>BMON HI <D>BMON LO <D>PMON HI <D>PMON LO
RESERVED F9 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
ALARM EN1 FA RSVD RSVD RSVD RSVD HBAL RSVD TXP HI TXP LO
RESERVED FB RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
WARN EN3 FC <C>TEMP HI <C>TEMP LO <C>VCC HI <C>VCC LO <D>BMON HI <D>BMON LO <D>PMON HI <D>PMON LO
RESERVED FD–FF RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD

テーブル02h
Register Name Address Bit7 Bit6 Bit5 Bit4 Bit3 Bit2 Bit1 Bit0
MODE 80H SEEB MOD2 EN QT2 EN APC2 EN AEN MOD1 EN QT1 EN APC1 EN
T INDEX 81h 27 26 25 24 23 22 21 20
RESERVED 82–85 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
DEVICE ID 86 0 1 1 1 0 0 1 1
DEVICE VER 87
DEVICE VERSION
CNFGA 88 QTHEXT2 QTHEXT1 RSVD ASEL MASK INVRSOUT INVTXFOUT2 INVTXFOUT1
CNFGB 89 IN1C INVOUT1 ALATCH2 QTLATCH2 WLATCH2 ALATCH1 QTLATCH1 WLATCH1
CNFGC 8A TXDFG2 TXDFLT2 TXDIO2 TXDFG1 TXDFLT1 TXDIO1 RSVD RSVD
DEVICE ADDR 8B 27 26 25 24 23 22 21 20
RANGING2 8C RSVD HBIAS22 HBIAS21 HBIAS20 RSVD TXP22 TXP21 TXP20
RANGING1 8D RSVD HBIAS12 HBIAS11 HBIAS10 RSVD TXP12 TXP11 TXP10
RIGHT SHIFT2 8E RSVD BMON22 BMON21 BMON20 RSVD PMON22 PMON21 PMON20
RIGHT SHIFT2 8F RSVD BMON12 BMON11 BMON10 RSVD PMON12 PMON11 PMON10
RESERVED 90–91 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
VCC SCALE
BMON2 SCALE
PMON2 SCALE
BMON1 SCALE
PMON1 SCALE
92, 98, 9A, 9C, 9E 215 214 213 212 211 210 29 28
93, 99, 9B, 9D, 9F 27 26 25 24 23 22 21 20
RESERVED 94–97 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
INTERNAL TEMP OFFSET A0 S 28 27 26 25 24 23 22
A1 21 20 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6
VCC OFFSET
BMON2 OFFSET
PMON2 OFFSET
BMON1 OFFSET
PMON1 OFFSET
A2, A8, AA, AC, AE S S 215 214 213 212 211 210
A3, A9, AB, AD, AF 29 28 27 26 25 24 23 22
RESERVED A4–A7 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
PW1 B0 231 230 229 228 227 226 225 224
B1 223 222 221 220 219 218 217 216
B2 215 214 213 212 211 210 29 28
B3 27 26 25 24 23 22 21 20
PW2 B4 231 230 229 228 227 226 225 224
B5 223 222 221 220 219 218 217 216
B6 215 214 213 212 211 210 29 28
B7 27 26 25 24 23 22 21 20
RESERVED B8 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
HBIAS2 DAC B9 27 26 25 24 23 22 21 20
HTXP2 DAC BA 27 26 25 24 23 22 21 20
LTXP2 DAC BB 27 26 25 24 23 22 21 20
RESERVED BC RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
HBIAS1 DAC BD 27 26 25 24 23 22 21 20
HTXP1 DAC BE 27 26 25 24 23 22 21 20
LTXP1 DAC BF 27 26 25 24 23 22 21 20
PW_ENA C0 RSVD RWTBL1C RWTBL2 RWTBL1A RWTBL1B WLOWER WAUXA WAUXB
PW_ENB C1 RWTBL46 RTBL1C RTBL2 RTBL1A RTBL1B WPW1 WAUXAU WAUXBU
RESERVED C2–C5 RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD RSVD
POLARITY C6 RSVD RSVD RSVD RSVD MOD2P APC2P MOD1P APC1P
TBLSELPON C7 27 26 25 24 23 22 21 20
MOD2 DAC C8 0 0 0 0 0 0 29 28
C9 27 26 25 24 23 22 21 20
APC2 DAC CA 0 0 0 0 0 0 29 28
CB 27 26 25 24 23 22 21 20
MOD1 DAC CC 0 0 0 0 0 0 29 28
CD 27 26 25 24 23 22 21 20
APC1 DAC CE 0 0 0 0 0 0 29 28
CF 27 26 25 24 23 22 21 20
EMPTY D0–FF
EMPTY


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