アプリケーションノート 3692

DS1090のための周波数計算機


要約: このアプリケーションノートでは、DS1090の低周波数で抵抗プログラマブルのスペクトラム拡散EconOscillator™のために、適切な型番オプション、ディスクリートのバイアス抵抗器の選択、および入力設定を決定するための使いやすい周波数計算機について説明します。DS1090は、125kHz~8MHzのスペクトラム拡散の方形波出力を生成することができます。スイッチモード電源などのエンドアプリケーションでEMIが問題となるときに、このスペクトラム拡散システムの機能が重要となります。

周波数計算機の必要性

DS1090のデータシートは、1)適切な型番を選択する方法、2)所望の出力周波数を実現するために必要な外付けのバイアス抵抗値を手動で計算する方法、および3)所望の出力変調を実現するために外部ピン接続を設定する方法を説明しています。ただし、最小限の労力で最適なソリューションをテストして獲得するには、周波数計算機が直観的で迅速な方法です。

計算機

DS1090の周波数計算機は、マキシムのウェブサイトからダウンロードすることができます。この周波数計算機は、Excel® 97を使用して開発したもので、Excel 97(または以降のバージョン)をインストールしたプラットフォームで動作します。この計算機の画面ショットを図1に示します。

図1.
図1.

ユーザの入力

ユーザは、少なくとも、項目1の値を入力する必要があります。
  1. 最初の入力は、「所望の出力周波数(Desired Output Frequency)」 (fOUT)です。これはkHzで入力します。許容周波数の範囲は、125.0kHz~8000.0kHzです。間違った値を入力すると、エラーメッセージが表示されます。

    「所望の出力周波数」を入力すると、周波数計算機は、DS1090の型番(適正な除数を指定)、「マスタ発振器周波数(Master Oscillator Frequency)」 (kHz)、および所望の出力中心周波数を得るために必要な「バイアス抵抗器(Bias Resistor)」 (RSET)の値を表示します。「マスタ発振器周波数」(fMOSC)は、ユーザがディザリング周波数(項目3)を計算するのに役立つように表示されるだけであって、型番の一部ではありません。バイアス抵抗器の値は、ほぼ45kΩ~91k&3937;の範囲です。

  2. 2番目の入力は、「所望のディザリング量(Desired Dither Amount)」です。出力ディザリングが必要なければ、デフォルト値「0」は0%(ディザリングなし)に相当します。ただし、「ディザリング周波数(Dithering Frequency)」 (fMOD)の値は、「無効(Disabled)」になっています。 出力ディザリングが必要な場合は、利用可能な出力周波数のディザリングの範囲である2%、4%、または8%を表す「2」、「4」、または「8」を項目2のボックスに入力する必要があります。結果として得られるピンJ0とJ1の回路接続は、周波数計算機の「入力ピンの設定(INPUT PIN SETTINGS)」セクションに表示されます。

    「所望のディザリング量」が「0」の場合、項目3を飛ばして、ピンJ0、J1、JC0、およびJC1を図のとおりグランドに接続します。これら4つのディザリング制御の入力ピンを、フロート状態にしないでください。

  3. 「ディザリング量(Dither Amount)」にゼロ以外の有効な数値を入力すると、「ディザリング周波数(Dither Frequency)」 (kHz)も表示されることになります。最後の入力は、「ディザリング周波数(Dither Frequency)」の選択です。これは、fMODに対する4つの可能な設定の1つを示します。デフォルトは「0」で、fMOSC/512のディザリング周波数に相当します。これよりも低いディザリング周波数が必要な場合は、「1」、「2」、または「3」を入力します。これらの入力値は、計算機で示した各周波数に対応しています。結果として得られるピンJC0とJC1の回路接続は、計算機の「入力ピンの設定(INPUT PIN SETTINGS)」セクションに表示されます。

結果について

以上を正しく入力すると、周波数計算機は、関連周波数の解答(kHz)、RSET抵抗値(kΩ)、およびピン接続(ロジック0または1の状態)を表示します。

結論

周波数計算機によって、型番とピン接続の正しい値を簡単に取得し、DS1090が必要とする適切な出力周波数とディザリングを得ることができます。

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