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インダクタの選択を容易にする2つのツール

2021年3月5日

Brooks Leman 筆者:Brooks Leman
 マキシム・インテグレーテッド、アプリケーション担当テクニカルスタッフ上級主要メンバー


電源の設計は複雑な作業であり、インダクタの選択が絡む場合は特にそうです。時間を節約し、手痛い間違いを避けるために、優秀なエンジニアは、マキシムのEE-Sim®設計ツールやWürth ElektronikのREDEXPERT®などの高品質なツールを活用しています。

EE-Sim設計ツールはユーザーのカスタム要件から始めて、基本的なインダクタの選択を含む包括的なコンバータ設計を1分足らずで提示します。しかし、インダクタの選択プロセスに深く立ち入り、もっと関与したいと考えるなら、Würthの新しいREDEXPERTツールを検討しましょう。このツールは、パワーインダクタを正確に選択する手引きとなり、その他のさまざまなWürthの磁性部品や非磁性部品にも対応しています。

まず「Fast and Easy Component Selection」(迅速で容易な部品選択)を選択し、「Power Inductors」(パワーインダクタ)カードをクリックします。画面の左側でコンバータのタイプを選択し、入力電圧範囲、目標出力電圧、最大出力電流、スイッチング周波数などの設計要件を入力します。REDEXPERTは、ユーザーの設計に対して推奨されるWürthのインダクタの一覧と、重要な仕様を表示します。

あるいは、基本的なインダクタの仕様を知っている場合は、パラメトリック検索フィルタを使用して、設計に適した少数のインダクタを手動で検索することができます。

図1. REDEXPERTの選択ツール図1. REDEXPERTの選択ツール

検討対象となる各インダクタについて、インタラクティブな曲線を表示し、指定した周囲温度における温度上昇と飽和の特性を確認することができます。複数のインダクタを詳細に比較する場合は、これらの曲線を同一の軸上に重ね合わせることができます。REDEXPERTでは、インダクタの選択をさらに絞り込むために、ACおよびDCの両方のインダクタ損失を見積もることもできます。

REDEXPERTを使用してインダクタを選択した後、そのインダクタ選択によってEE-Simの設計を更新し、確定することができます。EE-Simツールはその設計について補償を再計算します。その後、さまざまな時間および周波数のシミュレーションを実行して高品質な電源設計を実現することができます。

図2. EE-Simの部品特性ダイアログ図2. EE-Simの部品特性ダイアログ