今なぜ有線インタフェースソリューションについて考えるべきか

2017年3月21日

David Andeen 著者:David Andeen
コア製品グループアプリケーションディレクター、マキシム・インテグレーテッド


先日、6歳の息子に自動車はワイヤレスなのか尋ねられました。私は、「そうか、子供の目には、自動車はまさにワイヤレスに見えそうだ」と思いました。この考えは、大人の世界にも無縁ではありません。最近では、自動車は将来のワイヤレス機器と考えられています。しかし、自動車が実際にワイヤレスだと息子に教えるのは問題外です。私は息子に、自動車には外の世界と通信するためのワイヤはないものの、自動車の内部には大量のワイヤが存在し、ウィンドウモーターへの給電やその他の機能を実行していると説明しました。

カーインテリア

自動車はワイヤレスか?車載サブシステムがワイヤレス通信を使う日は来るのか?

ある意味で、ワイヤレスに対する私たちの考え方は、息子と変りません。私たちは日常生活の中でブロードバンドセルラーやWi-Fiを使って通信しているため、全体として、多くの人々はワイヤレスを通信の将来の姿と考えています。しかし、ここでは私たちが操作する機器との関連でワイヤレスについて考えてみます。

たとえば、スマートフォンは多数の無線を使用して外界と通信しますが、バッテリとアプリケーションプロセッサ間の通信にワイヤレスを使用しているでしょうか?もちろん使っていません。携帯の内部に小型の無線を配置してシステム内の通信を行うのは、あまりにも高コストで、システム性能も低下します。自動車の場合はどうでしょう?自動車には各種のカメラが中央のコンピュータと通信するためのワイヤがありますが、自動車内のこれらのシステム間でワイヤレス通信が行われる日は来るでしょうか?

どのようなシステムの場合も、設計は最終的にトレードオフの問題になります。システム性能は十分か?あるソリューションと他のソリューションを比較して、コスト、サイズ、消費電力にどのような差があるか?

これらすべてが、有線通信を使う理由になっています。何十年にもわたって、エンジニアはさまざまな有線通信ソリューションを開発し、実装してきました。30歳以上の人なら、間違いなくRS-232を覚えているはずです。この規格は旧式で時代遅れのように思えますが、今でもアプリケーションによっては有意義であり、優れた有線通信を提供しています。

もう1つの例がRS-485です。RS-485は数十年にわたって生き残り、現在も拡大を続けています。このインタフェースの成功は、必ずしも過去の遺産によるものではなく、RS-485が多くのアプリケーションのエンジニアリング要件を満たし、そして今後も満たし続ける優れたソリューションだという事実によるものです。

次に、モノのインターネット(IoT)の好例であるビルオートメーションを考えてみます。高度なビルオートメーションソリューションでは、通常は部屋の中に各種のセンサーがあり、温度の制御、人数のカウント、窓のブラインドの調整、酸素レベルの増加などを行います。これらのセンサーは、移動する必要があるでしょうか?これらのセンサーにWi-Fi無線とバッテリを搭載し、散発的なWi-Fiの障害や、バッテリ切れによる機能停止の原因を作る必要はあるでしょうか?無線システムを実装するためのコストは、そのコストを上回る性能上の利点を提供するでしょうか?もう結論はお分かりでしょうが、モーターやその他の電気的ノイズの発生源が多い産業設備では、この主張の正当性がさらに高まります。

したがって、今こそ私たち全員が有線インタフェースソリューションについて考えるべきです。マキシムは、長年にわたって継続的に有線インタフェースソリューションを開発し続けています。マキシムの製品には、各種のプロトコル、速度、静電気放電(ESD)保護レベル、電圧レベル、および保護機能を備えたものが含まれています。これらのトランシーバは、システムの信頼性と堅牢性を強化します。もし、これらの古くからあるソリューションがあなたにとって未経験のものなら、あるいはしばらくこれらに関する概要を目にしたことがなかったなら、マキシムの新しい有線インタフェースのチュートリアルをご覧ください。エンジニアである私たちは、(最新ではなく)最適なシステムを実装する責任があり、有線通信は非常に多くのアプリケーションで効果を発揮します。