なぜセンサーは次のビッグウェーブなのか

2017年5月16日

Sui Shieh 著者:Sui Shieh
インダストリアル&ヘルスケア事業部門バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャ、マキシム・インテグレーテッド

全体的なセンサー市場は、2021年に予想されている25億ドルに向かって成長を示しています。センサーは、明らかに、私たちの業界における次のビッグウェーブです。センサー技術はさらなる高度化が続いているため、ここで今後に目を向け、将来のセンサーベースのアプリケーションで何が可能になるかを考えるのに良い機会です。

私たちの多くは、歩数、心拍数、睡眠サイクルの詳細などの、さまざまな医療関連パラメータへの迅速なアクセスを身近に感じるようになっています。マキシムは、より健康な世界を実現するために、センシングソリューションの革新を続けています。私たちにとって、これは以下を通して人々が出来る限り病院の世話にならずに済むことを目指す技術の開発を意味します。

  • 予防
  • 早期発見
  • 慢性疾患の監視

早期発見は、良い結果をもたらす方法の1つです。生体センシングデバイスを介して、人々は健康問題の可能性を示す最初の徴候について警告を受け、医師に診察してもらうことができます。受診後は、在宅でのモニタリングによって、状態をより効果的に管理することが可能です。現在マキシムが開発している技術は、パーソナライズされた、継続的な患者モニタリングを実現する将来のソリューションの土台となるものです。たとえば、hSensor Platformは、脈拍/心拍数、血中酸素濃度、体温、および心臓の電気的活動を測定するソリューションのプロトタイプを作成するための高集積センサープラットフォームを提供します。このプラットフォームはMAXREFDES100#とも呼ばれ、プロトタイプ開発サイクルを最大6か月短縮することが可能です。心拍数およびパルス酸素濃度計リファレンスデザインのMAXREFDES117#は、ArduinoおよびARM® mbedプラットフォームとの組み合わせで動作し、これらのパラメータを測定するウェアラブルソリューションのテストと開発を迅速に行う方法を提供します。また、高集積パルス酸素濃度計および心拍数モニタモジュールのMAX30101などのICは、フィットネス機器などのウェアラブルの設計プロセスを簡素化するために役立つ完全なシステムソリューションを提供します。


MAXREFDES117#リファレンスデザインは、心拍数および血中酸素濃度検出用のMAX30102および赤色/IR LEDを内蔵しています。

将来的には、機器のスマート化が十分に進み、健康状態が良好、要注意、または緊急処置が必要であることを患者に警告することが可能になるでしょう。開発者は、血圧の傾向、血中酸素、睡眠時無呼吸/睡眠の質、および体水分量など、各種の医療パラメータをより高精度で監視するウェアラブルを作成するための手法と技術を探求しています。

快適で高精度のウェアラブル医療機器

人々は一般に、快適で便利な場合に何かを使用する傾向が強まります。そのため、マキシムは監視および測定機能を人々がすでに使用しているガジェットに内蔵する方法を探求しています。結局のところ、何かを手首に巻いたり、ベルトに付けたりすることさえ、嫌がる人はいるものです。それなら、ランニングシューズや指輪からフィットネスの数値を追跡管理することができたらどうでしょう?あるいは、スマートフォンで心拍数や血糖値を高精度で測定することができるとしたら?

自由度、利便性、快適性、および正確さ/高精度は、ウェルネスモニタリング製品の次のウェーブをお客様が選択する上で不可欠です。スマートフォンを使って、各種の測定を実行する上でより高い精度を達成することが求められます。小型化も、非常に重要になっています。これらの要素に基づいて、マキシムは医療科学の考案ではなく、科学の進歩に役立つ技術の小型化を目標にしています。この方向で、マキシムは継続的リモートモニタリング用の目立たない方法を提供することができる、超薄型医療パッチなどのイノベーションをサポートすべく努力しています。たとえば、将来スマートフォンアプリ経由で在宅で血液検査を行って結果を取得可能になったときのことを考えてください。

マキシムは、最も急成長している分野の1つであるウェルネス業界向けのセンサーソリューションに関する専門知識を磨き続けています。回路設計、光モデリング、およびマイクロコントローラアルゴリズムのノウハウを使って、設計エンジニアがインパクトのあるウェルネスウェアラブルをより容易に作成するために役立つ技術の開発に力を注いでいます。

生活の質の向上を約束する技術に取り組むことが非常に面白い時代です。