優れたリスニング体験は最適なステレオオーディオコーデックから

2018年6月21日

Matthew Mowdy 筆者:Matthew Mowdy
モバイルオーディオ・テクニカルスタッフシニアメンバー、マキシム・インテグレーテッド

 

ワイヤレスイヤホンを耳にはめ、長時間の国際線フライトに向けてくつろいだ姿勢を取って、あなたは数時間のポッドキャストを聞き始めます。機内の騒音の中でもすべての言葉が大きな音で明瞭に聞こえることを期待しています。そして、フライトの途中で機器を充電する必要はないと思い込んでいます。

優れたオーディオ品質と長いバッテリ寿命は、ヒアラブル、ウェアラブル、その他のポータブル機器のほとんどのユーザーが期待する重要な要素です。しかし、設計の観点から見た場合、それらの機器のタイトな形状を考えると、これは非常に難しい注文です。ノイズの多い環境で大音量を提供するという点で優れている製品の中には、ユーザーが静かな部屋に移動すると、低レベルのヒス音という形でノイズフロアが耳に付くものがあります。また、優れた音質を備えているものの、ノイズの多い場所で十分な音量が出ない製品もあります。

このトレードオフのバランスを取りながら、ユーザーの期待に応えるにはどうすればよいでしょう?可能な限り最小の電力で、高レベルのオーディオ品質を提供するように設計されたオーディオデバイスを選択する必要があります。

Earbudsイヤホンのような小型、ポータブル電子機器のユーザーは、優れたオーディオ品質とともに長いバッテリ寿命を期待します。

消費電力を最小限に抑えるために、一部のオーディオデバイスは再生経路に省電力機能を備えた設計になっています。たとえば、ヘッドフォンアンプはチャージポンプを使って、オーディオ信号レベルに基づいて電源レベルを動的に調整することができます。オーディオの内容が小音量の場合、電源レベルの低減によって電力が節約され、バッテリ寿命が延長されます。オーディオ信号レベルが増大すると、電源レベルが自動的に増大し、大音量で歪みのないオーディオを継続的に提供します。オーディオ信号レベルが再び減少すると、電源レベルもそれに応じて低下して電力を節約します。

オーディオ品質を強化するには、最高のリスニング体験を提供するように設計された、設定可能な機能を備えたオーディオコーデックを探す必要があります。

  • DCブロッキングフィルタ:オーディオ信号からオフセットを除去
  • ローパスフィルタ:高周波の、非可聴ノイズおよび信号を除去
  • アナログ利得およびデジタル音量制御:オーディオレベルの上下調整を実現
  • ダイナミックレンジ制御:ピークオーディオボリュームを平坦化して、一貫したリスニング体験を実現
  • バイクワッドフィルタおよびパラメトリックイコライザ:設計のオーディオ応答をチューニングすることが可能(たとえば、再生経路での低音域の増強、高音域の調整、ヘッドフォンスピーカの応答の補正など)

高性能、低電力、小型実装面積

マキシムは、上記のような機能を備え、優れたオーディオ品質と最小の消費電力という要件を満たすステレオオーディオコーデックを提供しています。MAX98090は、超低消費電力で高性能を提供する、小型実装面積の全機能内蔵オーディオコーデックです。柔軟な入力構成は6つの入力端子(WLP)を提供し、アナログまたはデジタルマイクロフォン入力、差動またはシングルエンドライン入力、またはフルスケールダイレクト差動入力として設定することができます。アナログ入力は、録音経路ADCまたは直接任意のアナログ出力ミキサーに接続可能です。このデバイスの録音および再生経路は、設定可能なFlexSound®技術ハードウェアDSPを備えています。この技術は、音量制御、デジタルフィルタ、ダイナミックレンジ制御、バイクワッドフィルタ、および7バンドイコライザを含む、低電力の、高度な信号処理を提供します。内蔵のステレオD級スピーカーアンプは、効率的な増幅と低放射エミッションを提供するとともに、フィルタレス動作に対応します。DirectDrive®ステレオH級ヘッドフォンアンプは、グランド基準の出力を備えているため大型のDCブロッキングコンデンサが不要です。差動レシーバ(またはイヤホン)アンプは、ステレオシングルエンドライン出力として再設定することが可能です。

より良いオーディオ体験を提供する準備はできましたか?下記の概説ビデオで、MAX98090が、小型、バッテリ動作のポータブル設計でどのようにオーディオ品質とバッテリ寿命を向上させることができるかについてご覧ください。


MAX98090でヒアラブルとウェアラブルのバッテリ寿命と音質を強化(日本語字幕)
3:23 April 26, 2018