リファレンス回路4530

PCベースオシロスコープのリファレンスデザイン


要約:このアプリケーションノートは、PCベースオシロスコープのリファレンスデザインを提供します。MAX1393 ADCおよびMAX1393のEV (評価)キットが準備されており、回路図、ソフトウェア、ソフトウェア機能の解説のすべてが提供されます。

はじめに

このリファレンスデザインは、MAX1396EVKITとPCを統合し、オシロスコープを構成するために必要なすべてのものを提供します(図1)。(EVKITはMAX1396ETB ADCをMAX1393ETB ADCに交換する必要があります。)回路図、Windows®ソフトウェアおよびマイクロコントローラのファームウェアが含まれています。ファームウェア例は、C言語プログラムとして書かれ、IAR Embedded Workbench®を使用して、MAXQ2000用にアセンブルされています。MAXQ® 1.13C、4K KickStart Editionの無償のIAR Embedded Workbenchをダウンロードしてください。

図1. PCベースオシロスコープ
図1. PCベースオシロスコープ

MAX1393の概要

MAX1393は、312.5ksps、1チャネル、完全差動、12ビット SAR ADCです。このリファレンスデザインは、入力波信号のキャプチャ用にMAX1393を使用しています。

ハードウェアの概要

MAX1396EVKITは、MAX1396 ADC (この設計では、MAX1393デバイスと交換)を1つ、マイクロコントローラのMAXQ2000を1つ、必要な受動部品のすべて、および実証済みPCBレイアウトで構成されています。図2に、MAX1396EVKITの回路図を示します。

MAX1393は、MAX1396EVKITに搭載されていません。マキシムのウェブサイトよりMAX1393ETBのサンプルを注文し、ボード上のMAX1396ETBデバイスと交換してください。表1に、必要なジャンパ設定を示します。

図2. MAX1396EVKITの回路図
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(PDF、19kB)
図2. MAX1396EVKITの回路図

表1. ジャンパ設定
ジャンパ 位置
JU1 1-2
JU2 1-2
JU3 1-2
JU4 1-2
JU5 1-2
JU6 1-2
JU7 1-2

ファームウェアの概要

AN4530-firmware.zip中のC言語プログラム例のファイルで、MAXQ2000の周辺機能のSPI™とMAX1393間の通信が可能になります。MAXQ2000用に20MHzのシステムクロックを使用した場合、SPIのシリアルクロックは5MHzです。MAXQ2000がPCからのコマンドを受信すると、マイクロコントローラは、MAX1393からの入力信号データの取得を開始します。512サンプルのデータの保存後、MAX2000は、PCへデータを返送します。

Windowsプログラムの概要

MAX1396EVKITがUSBケーブルを通じてPCに接続されると、ファームウェアは、図3に示すようにWindowsプログラムからのコマンドを待機します。EVキットからのサンプルされた入力信号データを受信するためにConvertボタンを押すと、データが波形として表示されます(図4)。波形領域にマウスカーソルを配置すると、これに応じてTimeおよびVoltageレベルがウィンドウの上部に表示されます(図5)。ソフトウェアの他の全機能は、表2に記載されています。

F図3. MAX1393リファレンスデザインのWindowsプログラムの起動時
図3. MAX1393リファレンスデザインのWindowsプログラムの起動時

図4. 波形の表示
図4. 波形の表示

図5. 上部にTimeおよびVoltageレベルが表示されている。
図5. 上部にTimeおよびVoltageレベルが表示されている。

表2. ソフトウェア機能
ボタン 説明
波形の垂直方向の拡大縮小
波形の水平方向の拡大縮小
波形の水平方向の移動
スクリーン左の開始時間(Screen Startting Time)を設定するためには、エディットボックスに値(単位ms)を入力し、Setボタンを押します。
スクリーン右の終了時間(Screen Ending Time)を設定するためには、エディットボックスに値(単位ms)を入力し、Setボタンを押します。
サンプリング時間(Sampling Time)を設定するためには、エディットボックスに値(単位ms)を入力し、Setボタンを押します。
適当なトリガレベル(Trigger Level)を、このエディットボックスに入力します。
立上り(Rising)エッジまたは立下がり(Falling)エッジのどちらかを選択するために、2つの中から1つのラジオボタンをクリックします。
EVキットボードから入力信号データを受信し、スクリーン上に波形を表示するために、このボタンを押します。
EVキットからデータを連続して受信し、スクリーン上の波形を継続して更新させるために、このチェックボックスを選択します。
スクリーン上の波形を再描画するために、このボタンを押します。
このボタンを押して、プログラムを終了します。



IAR Embedded WorkbenchはIAR Systems ABの登録商標です。

MAXQはMaxim Integrated Products, Inc.の登録商標です。

WindowsはMicrosoft Corporationの登録商標および登録サービスマークです。



関連製品
MAX1393 1.5V~3.6V、312.5ksps、1チャネル真の差動/2チャネルシングルエンド、12ビット、SAR ADC  


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© Sep 14, 2012, Maxim Integrated Products, Inc.
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