ニュースリリース

Maxim、バッテリ動作機器でIoT人工知能を実現するニューラルネットワーク・アクセラレータチップを発表

MAX78000は、エネルギー消費と待ち時間を1/100以下に低減しIoTエッジデバイスで複雑な組み込み推論の決定を可能に

カリフォルニア州サンノゼ — 2020年10月7日 — Maxim Integrated Products, Inc. (NASDAQ:MXIM、以下Maxim)は、性能に妥協することなくバッテリ動作のIoT機器 のエッジへ人工知能 (AI) を移行することを可能にするニューラルネットワーク・アクセレレーテッド低電力マイクロコントローラMAX78000を発表しました。ソフトウェアソリューションに比べて1/100以下のエネルギーで実行するAI推論は、これまで不可能と思われていた複雑で新しいAIの使用事例を可能にしながら、バッテリ動作のAIアプリケーションの実行時間が大幅に改善されます。この電力の改善において、待ち時間やコストに妥協はありません。MAX78000は、FPGAやGPUソリューションの数分の1のコストで、低電力マイクロコントローラで実行するソフトウェアソリューションより100倍以上高速に推論を実行します。

AI技術によって機械がものを見たり聞いたり、これまで非現実的だった方法で世界を理解することが可能になっています。従来、AI推論をエッジに移行するには、センサー、カメラやマイクロフォンからデータを収集し、そのデータをクラウドに送信して推論を実行した後、答えをエッジに送り返す必要がありました。このアーキテクチャは機能するのですが、待ち時間およびエネルギー性能が低いため、エッジアプリケーションでは非常に困難です。代替の方法として、低電力マイクロコントローラを使用してシンプルなニューラルネットワークを実装することもできますが、待ち時間が欠点となりエッジで実行可能な処理はシンプルなタスクのみとなります。

専用のニューラルネットワーク・アクセラレータを2つのマイクロコントローラコアに内蔵することによって、MAX78000はこれらの制約を克服し、ローカルの低電力AI処理により、機器が複雑なパターンをリアルタイムで見たり聞いたりすることを可能にします。MAX78000は、マイクロコントローラが必要とするエネルギーの1/100以下で推論を実行できるので、マシンビジョン、オーディオ、顔認識などのアプリケーションをより効率的に実行することが可能です。MAX78000の心臓部には、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)のエネルギー消費と待ち時間を最小化するように設計された専用ハードウェアが備えられています。このハードウェアは、マイクロコントローラコアからの介入を最小限に抑えて実行するので、動作が非常に効率化されます。エネルギーおよび時間は、CNNを実装するための演算作業のみに使用されます。データを外界からCNNエンジンに効率的に取り込むためには、ユーザーは2つの内蔵マイクロコントローラコア(超低電力Arm® Cortex®-M4コア、またはさらに低電力のRISC-Vコア)から1つを選択して使用することができます。

AIの開発は困難を伴うため、Maximはよりシームレスな評価および開発体験を生み出す包括的なツールを提供します。MAX78000EVKIT#には、オーディオとカメラの入力、およびそのまま実行することが可能な大規模な語彙力を持ったキーワードスポッティングおよび顔認識のデモが含まれています。また、MAX78000のネットワークのトレーニングには、TensorFlowやPyTorchなどのエンジニアが使い慣れたツールを使用することができます。

主な特長

  • 低エネルギー:ハードウェア・アクセラレータと超低電力Arm M4FおよびRISC-Vマイクロコントローラの組み合わせによって、競合する最も近い組み込みソリューションに比べて1/100以下のエネルギーで動作するAIをエッジに搭載することが可能になります
  • 低い待ち時間:エッジでAI機能を実行し複雑なインサイトを実現することで、IoTアプリケーションはクラウドのトランザクション量を削減または排除し、ソフトウェア処理と比較して待ち時間を100倍以上削減できるようにします
  • 高集積:ニューラルネットワーク・アクセラレータを内蔵した低電力マイクロコントローラによって、バッテリ動作のIoT機器で複雑なリアルタイムのインサイトを実現します

コメント

  • Omdia のリサーチアナリストであるKelson Astley氏 は次のように述べています。「人工知能は、多くの場合ビッグデータクラウドベースのソリューションと連動しています。いかなる方法でも、電源コードや大きなリチウムイオンバッテリパックへの依存をなくすことができれば、より敏捷で応答性に優れたAIソリューションを構築するために役立ちます」。
  • Maximのマイクロ、セキュリティ、およびソフトウェア事業部門エグゼクティブディレクターであるKris Ardis (クリス・アーディス) は次のように述べています。「当社はエッジAIの電源コードを不要にしました。バッテリ動作IoT機器は、単なるキーワードスポッティングよりもはるかに多くのことが実行可能になります。当社は電力、遅延、およびコストがトレードオフとなる現状を一変させる、この革新的な技術が可能にする新しいアプリケーションの世界の到来を楽しみにしています」。

供給体制および単価

  • MAX78000は正規代理店から提供されます。単価については、お問い合わせください。
  • 評価キットのMAX78000EVKIT#が利用可能で、単価は168ドルです。

すべての商標はそれぞれの所有者の財産です。

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